神戸市が校庭を活用した外遊びプログラムを開始
神戸市内の小学校で、子どもたちが外で遊びながら体力を向上させる取り組みが始まります。ミズノの100%子会社であるミズノスポーツサービスが、神戸市の「校庭を活用した外遊び事業」に選定されたことによって、2025年11月25日から運用がスタートします。
このプログラムは、校庭を利用し、子どもたちが基本動作である「走る」「投げる」「跳ぶ」を学ぶことができる特別なツール「ヘキサスロン」を用います。運動あそびプログラムは、神戸市内の3つの小学校において実施され、期間は2026年3月31日までを予定しています。
社会課題としての体力低下
近年、外で遊ぶ子どもが減少し、体力低下が社会的な課題になっています。その背景には、子どもたちが安全に遊べる場所の不足や、遊びの機会が減少していることがあります。神戸市中央区では、子どもたちの心身の健康を促進するために、外遊びができる安全な環境づくりに力を入れています。
ミズノスポーツサービスも、10年前からこの課題を重視し、基礎的な運動能力向上を目的に「ヘキサスロン」を開発してきました。子どもたちに体を動かす楽しさを提供し、健全な成長を助けることがプログラムの根幹となります。
プログラムの特長と効果
今年のプログラムは、過去の実績を踏まえてより充実した内容にする予定です。昨年度は神戸市立春日野小学校で行われましたが、今年度の対象校は神戸市立宮本小学校、神戸市立湊小学校、神戸市立こうべ小学校の3校です。このプログラムは、在校生の希望者を対象に、各校で5回ずつ開催されます。各回では1時間の運動が行われ、隔週で実施されます。
「ヘキサスロン」は、楽しみながら基本的な36の運動動作を身につけられるよう設計されています。具材はすべて安全性が考慮されており、空気で膨らむツールや、触れるとバーが落下するようなハードルなど、子どもが安心して使えるものです。ドッジボールや陣取りゲームに取り入れることで、運動が苦手な子どもでも楽しめるよう工夫されています。
専門的なサポート体制
プログラムの運営は「ミズノプレイリーダー」と呼ばれる資格を持った大人が担当します。このリーダーは、子どもたちが自ら遊びを楽しめる環境を整えることを目的としており、遊びの指導ではなく、見守りとサポートを行います。リーダーの存在が、参加者同士を楽しく前向きにさせ、運動の楽しさを育む重要な役割を果たします。
まとめ
神戸市の「校庭を活用した外遊び事業」は、子どもたちに体力向上や運動への興味を促進する重要な取り組みです。ミズノスポーツサービスが提供する運動あそびプログラムは、楽しさを重視しながら健全な成長をサポートします。このプログラムが多くの子どもたちに届き、成果を上げることを期待しています。