メドレーとBuzzreach社の協業で進化する治験業務
株式会社メドレーは2023年10月、治験・臨床研究のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するBuzzreach社との資本業務提携契約を締結し、新薬開発の効率化に向けた取り組みを発表しました。この提携により、両社は医療機関と患者をつなぐ新しいプラットフォームを展開し、治験・臨床研究領域における課題解決を目指します。
治験業務の背景と課題
近年、新薬開発においてはドラッグラグやドラッグロスといった問題が顕在化しており、これが国内の医療体制における大きな課題となっています。特に、必要とされる患者や医療機関に向けて新薬の情報が十分に届けられていない現状があります。したがって、治験業務の効率化とDX化が急務となっています。
行政もこれらの課題に対処するため、規制緩和や治験エコシステムの構築、分散型臨床試験(DCT)の推進など様々な施策を打ち出しています。これにより、医療機関がより多くの治験や臨床研究に迅速に関与できる環境を整えることが目指されています。
Buzzreach社の取り組み
Buzzreachは、治験業務の一元管理を実現するためのプラットフォーム「StudyWorks」を提供しています。また、治験情報の公開や管理を行う「smt」や、DCT型の被験者募集を支援するサービス、さらには患者特化型SNS「ミライク」など多岐にわたるサービスを展開しています。このような取り組みにより、治験がより身近な選択肢となることを目指しています。
メドレーのオープンイノベーション
メドレーは「医療ヘルスケアの未来をつくる」というミッションを掲げ、テクノロジーを駆使したオープンイノベーションを推進しています。このたびのBuzzreachとの提携は、持続可能な医療の実現に向けた新たなステップを提供するものです。治験・臨床研究に関連する事業や資産を活用し、医療機関や患者に新しい価値を提供することを目指しています。
まとめ
今回の提携により、メドレーとBuzzreach社は共に治験業務のデジタル化を進め、新薬開発のスピードを向上させるとともに、患者や医療機関にとっての利便性を高めていくことを目指します。今後の展開が期待される中で、両社が生み出す新たな価値に注目が集まります。