伝説のドラマーを深く掘り下げた評伝の刊行
伝説的なロックバンド、レッド・ツェッペリン。そのドラマーであるジョン・ボーナムの生涯を描く評伝『ビースト――ジョン・ボーナム評伝 レッド・ツェッペリンを支えたドラムスの野獣(仮)』が、株式会社ディスクユニオンから2025年1月31日に発売されることが決まりました。著者はC・M・クーシンズ氏で、序文はミュージシャンのデイヴ・グロール氏が担当しています。
本書の内容
この評伝では、ボーナムの人生の様々な側面に光を当てています。彼は常に「史上最も偉大なドラマー」として称賛されてきましたが、その真の姿が明らかにされることで、読者は彼の新たな魅力を発見できるでしょう。デイヴ・グロール氏も、本書を通してボーナムのインスピレーションの源に迫ることができると期待を寄せています。
ボーナムの音楽的キャリアは、彼が5歳の頃から始まります。幼少期に鍋や釜を叩いて楽しむ中でパーカッションの魅力に引き込まれ、後には地元のバンドでその才能が開花。特にロバート・プラントとの関係は、彼の音楽人生において重要な要素でした。やがて彼はニュー・ヤードバーズに参加し、その後レッド・ツェッペリンのメンバーとして世界的な名声を手にします。
波乱に満ちた人生
ボーナムの人生は華やかな反面、孤独で過酷でもありました。彼はアルコールや薬物に依存し、苦悩の末に短い生涯を終えますが、その波乱に満ちた人生が、彼の音楽に強く反映されています。彼のドラミングは単なる技術を超え、音楽界に革新をもたらしました。
特に、ボーナムの圧倒的な存在感と創造力はレッド・ツェッペリンの成功を支え、彼のドラムプレイがいかにしてロックを変えたのかを探求しています。本書ではその秘密が明らかにされ、ボーナムがなぜ「史上最も偉大なドラマー」と称されるのかが浮き彫りにされます。
映画との連動
今後予定されている、ボーナムやレッド・ツェッペリンに焦点を当てたドキュメンタリー映画『Becoming Led Zeppelin』も話題です。この映画はヴェネツィア国際映画祭で10分間のスタンディング・オベーションを受けており、その注目度の高さを示しています。映画の公開と同時期に評伝が発売されることで、ボーナムの魅力をより深く理解できる機会が増えるでしょう。
書誌情報
『ビースト――ジョン・ボーナム評伝 レッド・ツェッペリンを支えたドラムスの野獣(仮)』は、A5サイズで432ページを予定しています。価格は本体4,500円(税別)です。この機会にぜひ、ジョン・ボーナムの生涯を振り返り、その音楽に触れてみてはいかがでしょうか。彼のドラムが放つ魅力と、その真髄に迫るこの一冊は、音楽ファン必携の書となることでしょう。