高熱伝導の窒化アルミニウム基板、U-MAPが量産認定取得！

高熱伝導の窒化アルミニウム基板、U-MAPが量産認定取得

株式会社U-MAP（本社：愛知県名古屋市千種区、代表取締役：西谷健治）は、最新の技術で開発した窒化アルミニウム（AlN）放熱基板が、国内の基板メーカーによって量産認定を受けたことを発表しました。この認定により、レーザーダイオード（LD）や光通信トランシーバー、LED照明、サーモモジュールといった様々な用途に向けた安定供給が可能となり、業界の熱対策を一層強化することになりました。

熱問題を解決する革新技術

U-MAPは、電子機器が抱える熱問題を根本的に解決するための研究開発に取り組んできました。これまでの成果として、高性能かつ安定した放熱材料の製造体制が整いました。現代の電子機器設計では、高出力・高密度化が進んでおり、熱マネジメントは不可欠な要素となっています。特に、光半導体やパワーデバイスなどの発熱部材には、信頼性の高い放熱基板が求められています。

付け加えると、窒化アルミニウム基板は、170W/m・Kという高い熱伝導率を誇り、絶縁性も兼ね備えています。これにより、レーザーダイオード用サブマウントやLED照明、サーモモジュールといった要求される信頼性と放熱性が求められる用途での採用が進んでいます。特に、LDはデータセンターや通信基地局での使用が増えており、AlN基板の優れた放熱特性は今後ますます重要になるでしょう。

信頼できる生産体制の確立

U-MAPでは、素材の技術開発に加え、窒化アルミニウム放熱基板の量産に向けた生産体制の整備と品質保証に注力してきました。このたびの量産認定は、製造条件の安定性、不良率、稼働率といった生産性指標や、検査体制の整備により、製品の「信頼性」「再現性」「継続性」を確保した結果です。これにより、安定供給可能な量産製品として市場での実用性が認められました。

私たちは、技術的な特異性だけでなく、品質が安定した製品を継続的に供給できることが重要であると考えています。今回の量産認定は、U-MAPが研究開発型スタートアップから次のフェーズへ進んだことを示しており、市場のニーズに応えるための生産体制が整ったことの証になります。

さらなる技術展開と未来の展望

現在、U-MAPでは170W/m・Kクラスの製品に加え、さらに高い熱伝導率である200W/m・Kおよび230W/m・Kの基板に向けた開発も進めています。これにより、将来の需要に備えた設計や技術展開を目指します。また、海外のメーカー、特に台湾を中心とした企業の導入検討や評価も進められており、国際的な市場への進出も視野に入れています。