映画愛好家にとって、未公開映画の祭典は見逃せないイベントです。そんな中、日本初となる未公開ホラー映画の映画祭「Festa Incognita」が、映画評論サークル「コーンビーム」によって開催されることが決定しました。この映画祭は、日本では観られない多彩なホラー作品を集めたもので、クラウドファンディングを通じて開催資金を集めることに挑戦しています。
特徴的なのは、この映画祭が時代を超えた作品を取り上げている点です。ルーマニアの「Be My Cat: A Film for Anne」は、アン・ハサウェイの熱心なファンである監督が彼女に認められるために作ったファウンド・フッテージホラーで、独特な視点からファン心理を描いています。一方、ナイジェリアの「Mami Wata」は、西アフリカの伝説と現代の技術革新の葛藤を描いたフォークスリラーで、第96回アカデミー賞の外国語映画賞に選出されたという実績を持っています。さらに、モロッコ発の「The Sky Trembles and the Earth Is Afraid and the Two Eyes Are Not Brothers」は、映画と現実が錯綜するアヴァンギャルドな作品で、観る者を引き込むシュールな体験が待っています。
「Festa Incognita」のクラウドファンディングは、2025年4月18日まで実施されており、これまでに目標金額の倍額に達したことが報告されています。特に注目すべきは、その成功を受けて新たなストレッチゴールが設定された点です。この追加の資金は、映画の一般流通向けBlu-rayの制作や、次回開催に向けた資金として活用される予定です。
映画評論サークル「コーンビーム」は、ZINEを通じて未公開映画を紹介してきた実績を持ち、その作品数は多岐にわたります。これまでの経験を基に、映画祭を通して新しい才能を発掘し、映画ファンたちに未知の世界を提供することを目的としています。
映画祭の魅力をさらに高めるため、クラウドファンディングでは様々なリターンも用意されています。たとえば、上映作品の限定Blu-rayや、クラウドファンディング限定過去作のパンフレット、さらには映画祭への招待権も。参加者は、金銭的な支援のみならず、映画祭そのものに関与できる貴重な体験が待っています。
「Festa Incognita」は、ただの映画祭ではなく、映画の未来を担うイベントです。観る者、作り手、そして支援者が一体となって盛り上げていくこのイベントは、映画界に新たな風を吹き込むことでしょう。映画という芸術を通じて、忘れられない体験を共に創り出していくことが期待されています。
【プロジェクト概要】
未公開映画に興味がある方は、この映画祭をぜひチェックしてみてください。映画の新たな魅力が、あなたを待っています!