就職活動準備状況の調査結果
最近、株式会社キャリタスが実施した調査が話題を呼んでいます。2027年3月に卒業予定の大学3年生や修士1年生を対象に行われたこの調査は、7月下旬の就職意識やインターンシップの準備状況を把握することを目的としたものです。ここでは、その調査結果から見えてきた学生たちの就活事情をご紹介します。
1. 就職活動の準備状況
調査によると、7月下旬時点で友人たちと就職活動に関する話を頻繁に行う学生は56.3%に達しました。これは、仲間と情報を共有し合いながら就活に向けた準備を進めていることを示しています。特に文系学生において、この傾向が強く見られました。
2. インターンシップ等の情報収集状況
学生のインターンシップ情報収集の開始時期は、やはり多くの人が「3年生の4月」に集中しており、その割合は39.2%にのぼりました。一方で1~2年次に情報収集を始めた学生は27.7%であり、早くから準備を進める姿勢がうかがえます。学生たちは応募前に確認する項目として、「事業内容」「入社後の待遇」「年間休日・ワークライフバランス」を重視していることが分かりました。
3. インターンシップ等の応募状況
さらに、1日以内のプログラムには、8割以上の学生が応募したという結果も報告されています。平均して6.7社に応募していることから、積極的な就職活動が行われているようです。これにより、早期から自分の適性や興味に即した企業選びを行っている学生が増加していることが確認されました。
4. 事前選考の対策
インターンシップ等の事前選考に関しては、時間がかかる(学業との兼ね合いを含む)ことが大きなストレス要因であると77.1%の学生が回答しました。これは、勉学と就職活動という二つの重要な課題を同時にこなす難しさを反映しています。
5. インターンシップ等の参加予定
今後のインターンシップへの参加意向については、1日以内のプログラムに対して約9割が参加を希望しており、5日間以上のプログラムにも約8割が前向きです。このことは、長期間にわたるインターンシップに参加する学生の意欲の高さを示しています。
6. 志望業界の傾向
7月後半時点での志望業界については、明確に決まっている学生が25.9%、なんとなく決まっている学生は58.0%でした。また、最も人気のある志望業界は「インターネットサービス」で、次いで「銀行」、「情報処理・ソフトウェア」がランクインしています。
7. 夏休みの過ごし方
学生たちの夏休みの過ごし方についても調査され、インターンシップに参加する学生は全体の80%以上を占めています。文系学生はアルバイトや趣味に時間を割く傾向が強いのに対し、理系学生は研究活動や学業に充てる時間が多いことが分かりました。
この調査結果は、今後の就職活動に対する学生の意識や行動がどのように進化しているのかを知る手がかりになります。就職活動においては早期の準備が鍵となることが明らかであり、学生たちの意識変化が今後の採用市場にどのように影響するのかが注目されます。詳細な調査レポートは
こちらから確認できます。
調査概要
- - 調査対象:2027年3月卒業予定の大学3年生(修士課程1年生を含む)
- - 回答者数:1,057人(文系男子282人、文系女子367人、理系男子274人、理系女子134人)
- - 調査方法:インターネット調査
- - 調査期間:2025年7月17日〜25日
- - 調査実施:株式会社キャリタス/キャリタスリサーチ