92歳サーロー節子さんの軌跡とその教えを探る
被爆者であり、核兵器廃絶のために尽力するサーロー節子さん。彼女の92年の人生は、平和への強い願いに満ちています。2024年8月6日には、広島ホームテレビが制作したドキュメンタリー『92歳 私の仕事 ~被爆者 サーロー節子~』が放送されます。この作品では彼女の生い立ちや活動を追い、世界に届けたいメッセージを明らかにします。
サーローさんは、昨年のG7サミットを振り返り「胸がつぶれるような思いです、大変な失敗だったと思います」と語りました。その言葉の裏には、彼女の深い思慮と被爆者としての重みが詰まっています。彼女の名前は、2017年にノーベル平和賞を受賞した国際的な団体ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のイメージとも結びついています。現在も彼女は、世界中で核兵器の廃絶を求めています。
サーローさんが生まれ育った広島から遠く離れたカナダ・トロントに暮らしながら、今もなお故郷を気にかけている姿が印象的です。取材に訪れると、彼女はお手製のカレーを用意して待っていてくれました。「お代わりもできるからね」と優しい言葉を掛けてくれ、普段の生活の中の温かさを感じさせてくれました。
彼女の自宅は、英語や日本語の書籍や資料が積み上げられた「仕事部屋」と呼ばれるスペースがあり、そこには彼女の活動の足跡が色濃く残されています。サーローさんは故郷の広島の変化にも敏感で、「広島駅が変わる」「サッカースタジアムができたの?」と、常に広島のことを考えている様子が伺えました。
取材中、サーローさんは「あなたたちに言葉を託したい」と語り、次世代へ伝えたい思いを抱いていることが伝わってきました。彼女の姿勢は、平和について考えさせるきっかけとなります。
番組の概要
『92歳 私の仕事 ~被爆者 サーロー節子~』は以下の情報で放送されます。
- - 放送局: テレビ朝日系列全国ネット
- - 放送日時: 2024年8月6日(火)午前9時55分
- - 制作: 広島ホームテレビ
- - ナレーション: 尾野真千子(俳優)
- - ディレクター: 斉藤俊幸
- - プロデューサー: 立川直樹
このドキュメンタリーでは、サーロー節子さんの平和への願いを、多くの人々に伝えることを目指しています。彼女の92年の人生とその教えを、ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。