武論尊が描く新たな猫の物語『三毛子』、舞台化決定の舞台裏
日本の文豪・夏目漱石の名作『吾輩は猫である』を元にした、ひとり文芸ミュージカル『三毛子~みけこ~』が、来る3月に三越劇場で上演されることが決定し、注目を浴びています。原作の深い世界観を忠実に再現しながらも、現代に息づくテーマを盛り込んだこのミュージカルは、脚本に漫画原作者の武論尊氏が協力していることでも話題を呼んでいます。
演出と物語の魅力
演出を手掛けるのは、日本音楽著作権協会国際賞を受賞した作曲家、神尾憲一氏。彼の手によるオリジナル音楽とピアノの生演奏が、作品にさらなる深みを与えています。物語は、ゆかりある猫・三毛子の目を通して、当時の社会についての疑問や対立を描き出します。
特に注目すべきは、三毛子の生活を支える二絃琴のお師匠さんと、彼女に寄り添う冬子さんとの対立です。モデルとなっているのは実在の女性活動家・平塚らいてうと女流歌人・与謝野晶子。二人の歴史的人物が、物語を通じてどのように描かれるかが見どころです。
期待のキャスト
三毛子を演じるのは、新進気鋭の女優・源川瑠々子さん。前作『静~しず~もうひとつの、こころ』での演技力が高く評価された彼女は、今作でもその魅力を発揮することが期待されています。また声の友情出演として、俳優・伊沢弘氏が笑いの要素を加え、作品に色を添えます。
ステージの美しさ
舞台美術には、国内外で活躍するフラワーアーティスト花千代氏が初めて関わることで、視覚的にも新たな試みが行われています。彼のアートが、物語の雰囲気を引き立てることになるでしょう。
このミュージカルが描くのは、猫と人間の心のふれあい。愛らしい三毛子の目線を通じて、今も昔も変わらぬ社会のドタバタを観客に届けます。心がほっこりする感動的なシーンや、笑いを誘う瞬間が見どころです。
チケット情報
チケットは、3月5日から13日までの間に三越劇場で上演され、料金は全席指定で5000円(税込)です。現在、三越劇場やイープラス、まるる事務局にてチケットが販売されていますので、ぜひお早めにご購入ください。
- - 日時: 3月5日(月)~3月13日(火)午後2時開演
- - 場所: 三越劇場(日本橋三越本店本館6階)
- - 料金: 全席指定5000円(税込)
- - チケット取り扱い: 三越劇場、イープラス、まるる事務局
この新作ミュージカル『三毛子』で、猫たちと共に過ごす不思議な時間を体験してください。