Musubiがオンライン資格確認情報を一新
株式会社カケハシが展開するクラウド型電子薬歴「Musubi」は、医療のデジタル化を進める中、最新のオンライン資格確認情報へのアクセスを可能にしました。これは、一般社団法人保健医療福祉情報システム工業会(JAHIS)が定める新たな連携仕様に対応したことによるものです。これにより、薬剤師は過去の調剤記録や特定健診の情報をMusubi上で確認できるようになります。
進化する医療システム
日本の医療システムは現在、政府主導でデジタルトランスフォーメーションが進行中です。医療機関と薬局の間での情報連携が強化されることで、患者により安全で質の高い医療を提供することが期待されています。
しかし、各システム間の連携においては課題が存在していました。特に、異なるシステムが独自の仕様を運用していることで、情報の円滑な共有が難しいという状況が続いていました。これを解決するために、JAHISが標準仕様を整備し、業界全体の統一を進めています。
新たな連携仕様の導入
Musubiは、すでに「JAHIS電子処方箋運用における薬局レセコンと電子薬歴システムの連携仕様書Ver.1.0」に対応しており、その実績を元に今回の「Ver.1.1」にも対応しました。この新たな仕様では、オンライン資格確認関連のデータを読み込み、Musubi上で過去の調剤記録や健診情報を確認できる機能が実現されています。
すでに一部の薬局ではこの新しい連携が実装されており、現場での運用もスムーズに行われています。さらに、今後は電子処方箋情報の連携に向けた取り組みも進められる予定です。
Musubiの特徴
Musubiは、薬局や薬剤師と患者の双方にとって、業務の効率化と質の向上を目指した次世代型支援サービスです。タブレット端末を用いて、薬剤師が患者と一緒にデータを確認しながら服薬指導を行い、瞬時に薬歴を作成することが可能です。加えて、患者の健康状態に応じたアドバイスを提供することで、医療サービスに付加価値を加えています。
2017年8月にリリースされたMusubiは、全国の薬局で導入が進み、多くの地域に広がっています。ユーザーの拡大に伴い、サービスの質も向上し続けていることが伺えます。
今後の展望
株式会社カケハシは、患者にとっての医療の質を向上させるために、様々なプロダクトを展開しています。医療現場にとって持続可能なシステムを構築することを目指し、現在は12,000以上の薬局にサービスを提供しています。今後も、多様なステークホルダーとの連携を通じて、より良い医療環境の実現に寄与していきます。
会社概要
株式会社カケハシは、医療システムの再構築を目指すヘルステックスタートアップ企業です。テクノロジーを活用し、患者と医療従事者の両方にとってより良い医療を実現するための取り組みを行っています。詳細な情報は公式サイトで確認できます。