鈴与商事とcynapsの新たな提携
静岡市に本社を構える鈴与商事株式会社と東京都墨田区に位置するcynaps株式会社が、この度資本業務提携を発表しました。この提携の目的は、cynapsが開発したIoTプラットフォームを利用して、空調管理システム「BACLOUD」の事業を推進することです。特に現代のビジネス環境においては、空調のエネルギー消費が電力使用量に大きな影響を与える要因となっており、その対策が求められています。
環境に優しい空調管理の必要性
国際エネルギー機関(IEA)の予測では、2050年までに世界のエアコン台数は現在の3倍に達すると言われています。これに伴い、エネルギー消費が増加し、環境負荷も大きくなることが懸念されています。こうした中で、企業や施設は運営コストを抑えつつ、環境保護に寄与する技術の導入が急務とされています。
BACLOUDの特徴
cynapsの「BACLOUD」は、ワイヤレスかつサーバーレスなIoTユニットを用いており、既存の建物に後付けが可能です。このシステムは、換気の最適な制御を実現し、エアコンの電力使用量を最大50%削減することが期待されています。大型商業施設やホテルなどの複雑な建物でも、営業を続けながら省エネを実現できるため、大変注目されています。
例えば、平均的なホテル200室の場合、1店舗あたり年間数百万円の電気代やガス代が節約できることになります。また、このシステムは単にエネルギーコストの削減だけでなく、換気設備の故障や老朽化も検知する機能が備わっています。
提携によるシナジー効果の追求
今回の資本業務提携により、鈴与商事の豊富な事業基盤とcynapsの先進的なIoT技術が融合され、環境に配慮しながらも経済的合理性を兼ね備えたエネルギーソリューションが推進されていくことでしょう。これにより、脱炭素化を進めるビジネスモデルが展開され、企業の競争力も向上すると期待されています。
会社概要
cynaps株式会社について
- - 設立: 2020年3月
- - 代表者: 岩屋雄介
- - 所在地: 東京都墨田区横川一丁目16番3号
- - 資本金: 2.6億円
- - 事業内容: スマートビルディング事業(省エネ・脱炭素専門)、AI/IOT PaaS事業、AI/IOTコンサルティング及び受託開発
- - URL: cynaps
鈴与商事株式会社について
- - 本社: 静岡市
- - 事業内容: エネルギー供給、脱炭素に貢献する商品やサービスの提供、建設資材や化学品の取扱い
- - URL: 鈴与商事
この提携は、持続可能な社会の形成に向けた重要な一歩であり、今後の展開が非常に楽しみです。