LIXILが令和6年度「なでしこ銘柄」に選定
株式会社LIXILは、経済産業省と東京証券取引所が共同で選ぶ「なでしこ銘柄」に、女性活躍推進に優れた企業として令和6年度に選定されました。これはLIXILにとって、3年連続・9回目の選出となります。さらに、同社は「女性従業員の健康課題解決への取組とその成果」に関する注目企業としても紹介されています。
LIXILの企業理念とD&Iの推進
LIXILは、北川の「豊かで快適な住まいを実現する」ため、多様な顧客ニーズに応えた革新的な製品とサービスの提供に尽力しています。「D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)」の理念を掲げ、全ての従業員が活躍できる公平で包括的な職場環境の整備を行っています。
同社は年齢、性別、障がい、国籍に関わらず、活躍を促進する制度の充実に努めてきました。男女間賃金格差や女性管理職比率の改善を目指し、2030年に向けた明確な行動計画を策定。人事制度や職場環境を整える中で、達成に向けた施策を段階的に進めています。
多様性の尊重に向けた戦略
LIXILは、サステナビリティの一環として「インパクト戦略」を展開し、「水の保全」「環境保護」「多様性の尊重」を三本の柱に据えています。特に2030年までにインクルージョン文化を企業全体に浸透させることを目指しており、その過程で従業員の潜在能力を引き出すための公平な労働環境の整備に力を入れています。
LIXILのD&I推進の取り組みは、2018年のD&I宣言以降、段階的に発展を遂げてきました。特に、2021年にはD&I戦略を更新し、リーダーによるインクルーシブな行動を促進するためのガイドブックを発行かつワークショップを開催するなど、地道な努力を重ねています。さらに、女性従業員を対象とした専門的な研修プログラムの実施も行われています。
健康的な職場環境の整備
職場環境の構築に関しては、テレワーク制度やスーパーフレックス制度を導入し、多様なライフステージに合わせた休暇制度を充実させています。また、子の看護やセルフケアに関する休暇制度もあり、安心して働ける環境を整えています。
グローバルでの活動として、LIXILは5つのERG(従業員リソースグループ)を設け、ジェンダー平等や多文化共生、障がい者の受け入れ、働く親や介護者、LGBTQ+への理解促進を推進しています。これによって、女性取締役・執行役の比率は31.3%、全世界の女性管理職比率は17.1%に達しています(2024年3月末時点)。
「なでしこ銘柄」の意義
「なでしこ銘柄」とは、経済産業省と東京証券取引所によって、女性の活躍を推進する企業として選ばれるもので、選ばれることで企業への投資を促進することを目的としています。今期からは、取組の量だけでなく、企業の経営戦略やその実効性も評価されるようになり、LIXILの選定はその成果を示すものです。
LIXILの未来
LIXILは、グローバルに展開し、人々の生活を支える革新的な製品を提供し続けています。約5万3千人の従業員を抱え、150カ国以上で事業を展開している同社は、今後も顧客の声を聞きながら、より良い未来を作るために努力していきます。「なでしこ銘柄」に選ばれたことは、その第一歩として、さらなる発展が期待されます。