骨盤支持ソファの新時代
株式会社MTGと森ノ宮医療大学の教授工藤慎太郎氏が共同開発した骨盤支持ソファに関する研究成果が、2025年7月27日から31日に開催された国際学会『International Society of Biomechanics』で発表されました。この研究は、長時間の座位により引き起こされる腰痛問題に対処するために行われました。
背景と目的
長時間座ることが一般的なライフスタイルの中で、身体が仮に直立姿勢を維持していない場合、背中が丸くなり、骨盤が後ろに傾いてしまい、これが腰痛の原因となることが知られています。特にソファはその柔らかさから、背中を曲げやすくなるため、腰には負担がかかります。そこで、本研究では骨盤を正しい位置に保持し、腰椎の前弯を適切にサポートする新しいソファを開発しました。これによって、腰痛の有無を問わず、腰への負担を軽減できるかを検証しました。
実験概要
実験には、慢性の非特異的腰痛を抱える19名と、腰痛を経験したことがない健康な19名が参加しました。各被験者は、骨盤支持ソファと従来型ソファの両方に対して30分間の座位保持を実施しました。評価には、骨盤の傾斜角度や体幹の屈曲角度、筋肉の活動状態、腰痛の感じ方を数値として記録しました。
結果
実験の結果、従来型ソファと比較して、骨盤支持ソファでは健常者も腰痛者も、背中や腰の筋活動を示さずに骨盤を前傾の状態で保持することができました。これは、骨盤支持ソファが持つ構造的な利点が腰痛の軽減に寄与している可能性を示唆しています。
まとめ
本研究の成果から、骨盤を支える新しいソファは、長時間座った場合でも適切な身体のアライメントを維持することができ、腰痛の悪化を防ぐことにつながると考えられます。今後、腰痛に悩む多くの人々にとって、この革新的なソファが重要な解決策となることが期待されます。
また、MTGは戦略的に大学との連携を強化し、他企業との共同開発を進めながら、先進的な技術と独自の知見を組み合わせた製品を市場に提供しています。これにより、グローバルな視点での革新的なフィットネス製品やサービスを展開し、より多くの人々が健やかで充実した日々を送るためのサポートを実現します。