聴き添い士:新たなパリアティブケアの形
opsol株式会社が運営するパリアティブケアホームに、2026年1月から新たな専門職として「聴き添い士」が導入されることが発表された。この新職種は、身体的なケアだけでなく、心の痛みや孤独、不安に過去や未来を考えなければならない人々に寄り添うことを目的としている。その独自の活動スタイルは、従来の医療行為や心理療法とも異なり、言葉や沈黙を大切にしながら共にいる時間を尊重することにある。
聴き添い士とは
聴き添い士は、相手の思いや人生に寄り添うために、じっくりと話を“聴く”ことを重視する専門職である。特徴的なのは、語られる内容を評価や分析するのではなく、その人の存在を尊重し、じっくりと共に過ごす時間を提供することだ。この新たな取り組みは、パリアティブケアの一環であるスピリチュアルケアの重要性を反映したもので、利用者の人生の最終段階まで尊厳をもって生きることを支援する。
対象と活動内容
聴き添い士の活動対象となるのは、主にパリアティブケアホームの入居者と、その職員である。入居者には、心のケアとしての傾聴の時間が提供され、職員に対しては心の健康を支えるためのサポートが行われる。これらの活動は無償で提供され、利用者の意思を最優先にしているため、強制的な利用はない。
専門性と中立性
聴き添い士は、専門の資格を有する者に限られる。具体的には、上智大学グリーフケア研究所認定の臨床傾聴士や、日本スピリチュアルケア学会認定の臨床スピリチュアルケア士・専門スピリチュアルケア師といった資格を持つことが求められている。この職種は特定の宗教と関係なく、信教の自由や個々の価値観を尊重し、中立的な立場で活動することが特徴だ。このように、スピリチュアルケアの重要性が指摘される中でも、専門職が独立して心のケアを行う体制を整えている感は新たな試みを感じさせる。
活動開始施設
聴き添い士の活動は、以下のパリアティブケアホームにおいて順次開始される。
- - パリアティブケアホーム はなの楠根
- - パリアティブケアホーム ゆきの彩都
- - パリアティブケアホーム ほしの岸和田
- - パリアティブケアホーム スタイルプラス にじの大蓮
今後の展望
opsol株式会社は、身体と心の両面からパリアティブケアを支えるという目標のもと、今後も新たな取り組みを実施しながらその効果を検証する予定だ。専門的なケアが求められる現場において、聴き添い士は新たなスタンダードとして期待されている。
【会社概要】
- - 社名:opsol株式会社
- - 所在地:三重県伊勢市小俣町元町623番
- - 大阪本社:大阪府大阪市中央区谷町3丁目2-11 FLAGSビル3階
- - 代表取締役社長:鈴木 征浩
- - 事業内容:高齢者向け住宅・有料老人ホームの運営、訪問看護、介護支援等
- - Webサイト:オプソル公式サイト