SecureNaviとAironWorksの共同開発による標的型攻撃BPOサービス「TPT」
最近、企業が直面するサイバー攻撃はますます巧妙化しており、特に標的型攻撃は企業にとって重大な脅威となっています。これに対処するため、SecureNavi株式会社とAironWorks株式会社が協力し、新たなBPOサービス「TPT」を発表しました。このサービスは、企業が安全に事業を行えるようサポートします。
「TPT」とは?
「TPT(Third-Party-Training)」は、単なるセキュリティ訓練にとどまらず、従業員の情報セキュリティレベルを可視化することを目的としています。訓練を受けたあとは、結果に基づく詳細なレポートが提供され、今後の訓練方法や対策についてもアドバイスを受けることができます。
近年の標的型攻撃の現状
サイバー攻撃の形態は日々進化し、特に中小企業は専門的知識を持つスタッフが不足しているため、対策が難しい状況です。大規模な攻撃に対しても、速やかに対応できない場合が多く、企業の存続を脅かす要因となっています。そこで、「TPT」の導入が求められるようになりました。
「TPT」の特徴
1. 運用負荷の軽減
専門家によって運用されるこのBPOサービスは、標的型攻撃対策訓練の計画から実施、結果分析、訓練レポート作成まで一括して担当します。これにより、企業側の負担を軽減しつつ、質の高い訓練を受けることが可能です。
2. データ分析によるレポート
訓練から得たデータを基に、組織のセキュリティレベルやその弱点を示すレポートが渡されます。このレポートを参考に、企業は今後のセキュリティ対策をより効果的に進めることができます。
3. インシデント対応力の向上
不審なメールに対する対応手順を学ぶことで、実際にインシデントが発生した場合の初動対応力が強化されます。これにより、企業は万が一の事態にも的確に対処できるようになります。
SecureNaviとAironWorksのコメント
AironWorks株式会社の寺田彼日代表取締役は、サイバー攻撃の複雑さを認識し、AIと人間の協力が不可欠だと述べています。これに対し、SecureNaviの井崎友博CEOも、セキュリティの重要性を強調し、BPOサービス「TPT」を通じて企業のセキュリティ状況を可視化し続けることが重要だと語っています。
まとめ
新型BPOサービス「TPT」は、企業が標的型攻撃に備えるための強力なサポートツールとなります。特に中小企業においては、このサービスを通じて専任のセキュリティスタッフを有しない状況でも、効果的なセキュリティ対策を実現することが可能になります。両社の強みを生かしたこの新しいサービスが、多くの企業にとっての安心材料となることを期待しています。