中古マンション購入者の満足度についての調査結果
株式会社MEMOCOが、スムナラとともに行った「中古マンション選びと購入後の満足度」に関する調査の結果を紹介します。この調査は、111名の男女を対象に実施され、特に立地や利便性、間取り等に関する満足度について詳しく分析されています。
調査概要
本調査は2025年1月29日から10月7日までの期間に、インターネットを通じて実施されました。調査対象者は男性62名、女性49名で、年齢層は20代から60代以上まで多岐にわたりました。特に40代が38%を占め、家族を持つ層の意見が多く寄せられています。
購入後の満足点
1. 立地・利便性
購入者の中で最も高い満足度を示していたのは、立地や利便性に関するものでした。「通勤や生活に便利な場所」「駅からの距離」「スーパーの近さ」等、多くの回答が寄せられ、日常生活における利便性の重要性が浮き彫りになりました。特に「駅、スーパー、学校に近い」という意見は、快適な生活に直結していることが伺えます。
2. 間取りや広さ
次に挙げられたのは、間取りや広さへの満足です。「部屋が広くなった」「理想的な間取り」といった声が多く寄せられ、住空間が生活の質を向上させる要素であることが示されています。広さが適切であるだけでなく、収納スペースの充実も家族全員の快適な生活に寄与しています。
3. 住み心地の良さ
「毎日の生活が快適」「住み心地が良い」と答える購入者も多数見られ、総合的な住環境が重要であることが明らかになりました。自分たちのライフスタイルに合った住環境を整えられたことが高い満足度へとつながっているようです。
4. 収納スペース
また、収納スペースについての満足度も高く、多くの購入者が「整理整頓しやすい」との意見を寄せています。住環境の快適さにおいて、収納の充実は欠かせない要素であることがわかります。
5. コストパフォーマンス
価格面における意見として「値段が安かった」「コスパが良い」といった者もあり、中古ならではの魅力が評価されています。
購入後の後悔
反対に「後悔している点」についてはどのような声が寄せられたのでしょうか。意外にも「なし」と答えた購入者も多い一方で、具体的な後悔の声も散見されました。
1. 収納スペースへの後悔
「収納が思ったより少なかった」との意見があり、実際の生活で収納が不足に感じるケースがあります。ライフスタイルの変化に伴い、物の量が増えることも影響しているようです。
2. 立地・周辺環境
「駅から遠い」「静か過ぎて心細い」との不安も寄せられ、立地選びが如何に重要かを再認識させられます。
3. 設備・仕様
また、「IHコンロにすれば良かった」「エレベーターが無い」のといった設備面での後悔もあり、これらは入居後の生活で実感されることが多い問題です。
4. 日当たり・採光
日当たりや採光についても、「日あたりがいまいち」「窓がない部屋の息苦しさ」といったコメントが多く、内覧時には見過ごされがちな要素です。
5. 費用面
思っていたよりも費用がかかってしまったことについても、多くの意見が寄せられています。修繕や管理費について、想定よりも負担が大きくなっていることが懸念されています。
6. 防音性
防音性の問題もあり、車の騒音や周囲の音が気になるという意見も見受けられました。
7. 間取りの不便
「間取りが予想と違った」や「もう少し広くても良かった」といった満足度ではない意見もあり、間取りの再確認が重要だと感じられます。
購入時の重視ポイント
調査では、もし購入を再度考え直す際に重視したい点についても分析が行われ、特に「間取りや広さ」が最も重視される傾向にあります。約27%がこの点を挙げ、次いで「価格」が約23%と続き、周辺環境なども評価されています。
まとめ
この調査結果を見ることで、多くの購入者が自らの選択に満足していることがわかりますが、それと同時に後悔を抱える方々の声もあります。これから中古マンションの購入を考える方々には、立地や間取り、コストパフォーマンスをじっくり吟味し、実際の生活を見越した判断を行うことが重要です。また、内覧時には日当たりや騒音など、見えないところまで確認することが後悔を減らすための秘訣と言えるでしょう。