雨の日を楽しむ街「傘のいらない街 渋谷」
渋谷で新たなエコプロジェクトが始まります。これは「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト for city(渋谷)」と呼ばれ、HENNGE株式会社とアイカサ、東急不動産HDの3社が手を組んで進めています。2025年を目指し、渋谷エリアに特化したこの取り組みは、使い捨て傘の廃棄をゼロにすることを目指しています。毎年約8000万本の使い捨て傘が消費されているという現実に対抗するため、渋谷区で300か所のアイカサスポットを設置し、地域環境の保全と持続可能な社会の実現に向けた一歩を踏み出します。
プロジェクトの背景
2022年度から始まった「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」は、SDGs(持続可能な開発目標)の達成を目指す中で生まれました。このプロジェクトでは、様々な企業が協力し、年間約8000万本の使い捨て傘が廃棄される日本において、環境負荷を減らすための取り組みを行っています。2024年の時点で、すでに13社が参加し、オリジナルデザインの傘を制作したり、従業員にアイカサの無償提供を行ったりしています。
計画の詳細
HENNGEは、このプロジェクトに参画することで、渋谷区全体を「傘のいらない街」に変えるための支援を行います。計画には、渋谷駅を中心に100か所の新しいアイカサスポットを設置することが含まれており、最終的には渋谷区内のコンビニの数を超える300か所を目指します。
設置場所としては、渋谷駅周辺が30か所、恵比寿エリアが20か所、原宿表参道エリアが30か所、代々木エリアが10か所、そして代官山エリアにも10か所を計画しています。このようにして、アイカサの傘を使いたい時に手軽に利用できる環境を整えることで、消費者の利便性を向上させる狙いがあります。
オリジナル傘の展開
さらに、HENNGEオリジナルの傘も制作され、2025年4月24日から渋谷エリアを中心に提供を開始します。この傘は独自のデザインが施されており、ユーザーが楽しむことができるような仕掛けも盛り込まれています。傘を持ってインカメラでの撮影を行うと、正しく映る工夫もされています。
参加者の意見
HENNGEの副社長、天野治夫氏は、「渋谷の街にお立ち寄りの際は、ぜひアイカサとHENNGEが制作したオリジナル傘を一度手に取ってほしい」と話しています。その上で、使い捨て傘の削減が環境保護だけでなく、都市全体の未来に向けた大きな一歩であると強調しました。また、東急不動産ホールディングスの松本恵部長は「参画企業をさらに増やしながら、渋谷の活性化と環境保全を同時に進めていきたい」と期待を寄せています。
最後に
この「2030年使い捨て傘ゼロプロジェクト」は、ただ単に使われる傘を減らすだけでなく、雨の日を快適に過ごすための新しい価値を提供するものです。渋谷エリアがどのように変化していくのか、今后に注目です。
この取り組みは、国内外での模範ともなり、他地域にも広がりを見せていくことでしょう。皆さんも渋谷の街を訪れた際には、ぜひアイカサのサービスを利用してみてください。それが、サステナブルな未来への一歩となるのです。