みるらメロンパンの挑戦
2024-04-01 03:00:01
働く意欲を引き出す「みるらメロンパン」の挑戦と未来
労働に対する不安を解消する「みるらメロンパン」の取り組み
働きたいのに、何らかの理由で働けない人が多い現代社会。この現状を改善し、誰もが楽しく仕事ができる環境を提供するために、移動販売のメロンパン屋「みるらメロンパン」はユニークな「働く体験事業」を展開しています。これは、働きたくても一歩を踏み出せない方々のために設けられたプログラムであり、彼らの第一歩を後押しすることを目指しています。
労働を意味あるものにする
「働きたいが働けない」という状況は、就労経験の有無や過去のトラウマなど、さまざまな理由から成り立っています。特に、その背景には働くことに対する不安があり、新たな挑戦をすることに躊躇している人が多いのです。そこで、みるらメロンパンは、体験を通じて「働くこと」の楽しみを感じてもらう場を提供しています。この体験は、単なる仕事を体感するだけでなく、未来の働き方に対する自信を育む機会でもあります。
自分を知るための「体験」
事業を始めたのは、自らが就職に失敗した経験が起点です。若くして高卒で就職したものの、合わない仕事に就くことで苦痛の日々が続き、4年以上持ちこたえた末に退職に至りました。その後のアルバイト経験から、「仕事と自分の相性」を知る重要性を認識しました。この経験を基に、他の人にも同じような苦痛を味わわせたくないと考えました。
フレキシブルな体験内容
みるらメロンパンの「働く体験事業」は、体験者が無理なく楽しめるよう心掛けています。例えば、事前に「やりたくない」と感じた場合には、いつでも帰ることができ、逆に「もっとやってみたい」と思うときは延長も可能です。体験内容は、メロンパンの販売からチラシ作成、ポスティングまで多岐にわたり、体験者が自分に合う作業を選べるようになっています。このようにすることで、少しずつ自信を持てるようになり、働くことへの理解が深まります。
体験を通じて得られるもの
過去に23人の方がこのプログラムを体験し、その多くが働くことへの不安を克服するサポートを受けました。「想定以上にやりやすかった」という感想が多く、これまで福祉の支援を受けていた方たちが、体験を通じて新たな職に就いたケースもあります。彼らにとって、初めて得た給料で自分の好きなメロンパンを購入する喜びは、非常に大きなものでした。
未来への拡がり
現在は、みるらメロンパン単体の事業ですが、今後は多くの事業者で同様の取り組みが拡がることを願っています。企業側にとっても、就労希望者を体験を通じて理解できるメリットがあります。これにより、仕事とのミスマッチを減らすことができ、より良いマッチングが実現できるでしょう。
働くことができなかった人々が再び社会に参加することは、彼ら自身だけでなく、周囲にもプラスの影響をもたらします。みるらメロンパンの取り組みが広がることにより、全体的に明るい社会を作ることを信じています。
会社情報
- 会社名
-
みるらメロンパン
- 住所
- 大阪府守口市南寺方南通3−10−8−502
- 電話番号
-
080-3135-4657