テラドローンの子会社ユニフライ、欧州防衛庁主導プロジェクトに参画
テラドローン株式会社は、ベルギーに拠点を持つ子会社ユニフライが欧州防衛庁(EDA)が主導する「MIL-UAS-SPECIFIC 3」プロジェクトに参加することを発表しました。このプロジェクトは、ドローンを用いた防衛および安全保障関連の作業において、飛行前のリスク評価基準を欧州全体で統一し、安全性や効率性を高めることを目的としています。
プロジェクトの背景と目的
EUでは防衛、災害対応や警備等、公共機関でのドローン利用が急速に広がっていますが、国ごとに異なる飛行許可や承認のプロセスは、特別なリスク評価を求められることが多いです。また、これらの申請は非常に複雑で、専門的な知識を必要とするため、多くの国で国境をまたいだドローン運用が困難な状況です。
このような課題を背景に、EDAが進める本プロジェクトでは、ドローン運用におけるリスク評価基準を統一し、各国の要求に応えるとともにコスト削減を図ります。これにより、国際的な運用のハードルが下がり、より安全で効率的なドローンの活用が促進されることが期待されています。
ユニフライの役割と実績
ユニフライは、ドローンの安全かつ効率的な運用を支援する運航管理システムを提供する企業で、EU諸国を中心に40カ国以上で利用されています。特に、ドローンの飛行前リスク評価プロセスを支えるために、EuroUSC Italia S.r.l.を完全子会社化し、さらなる自己強化を図っております。
ユーロUSCイタリアの提供するリスク評価支援は、世界中で評価されており、そのソフトウェアを活かした申請プロセスのデジタル化にも積極的に取り組んでいます。
プロジェクトの具体的な取り組み
本プロジェクトでは、ユニフライが中心となり、以下の取り組みが計画されています:
1.
要件定義の深化:防衛・安全保障固有の要件を反映したリスク評価基準の見直しを行います。
2.
ツール拡張:オンラインツールの機能を強化し、ネットワーク機能を充実させます。
3.
外部連携:EUが有する地理データとこの評価ツールとの連携を深め、精度を向上させます。
4.
実装促進:新たな評価基準を検証するための演習やワークショップを主導します。
これらの取り組みにより、ユニフライはプロジェクトの核を担う存在となり、各国の統一基準を実現へと導く非常に重要な役割を果たすことになります。
テラドローンの企業理念
テラドローンは、「Unlock “X” Dimensions」という理念のもと、ドローン技術の開発と提供を行い、さまざまな産業の発展に寄与してきました。その実績は累計3000件以上にのぼり、国際的なドローンサービス企業としての評価も確立しています。
今後もテラドローンは、ドローンや空飛ぶクルマの普及を目指し、低空域経済圏のグローバルプラットフォーマーとして世界での技術革新を加速していく方針です。