地域文化を守る新事業
2024-05-15 14:00:01
地域文化を守るための新たな取り組み 株式会社型DAOによる歴史的建物への投資始動
地域文化を守るための新たな取り組み
日本初の株式会社型インベストメントDAOである株式会社PlanetDAO001が、地域に密着したお寺や歴史的建造物への小口投資プロジェクト「PlanetDAO」を開始します。第一号物件は和歌山県に位置する登録有形文化財「楞厳寺」です。このプロジェクトは、地域の文化遺産を保全し、経済的価値を見出す新たな試みです。
歴史的建物と地域コミュニティの役割
日本には900万棟以上の空き家が存在しており、その多くが歴史的建物や寺社仏閣です。これらの建物は地域のシンボルとして重要ですが、個人や企業からの資金提供を受けることが難しい状況にあります。地方での財政的支援や運営方法の見直しが求められており、多くの地域がこの課題に直面しています。
空き家購入ブームとその課題
最近の円安の動きが影響し、海外からの空き家購入の注目が集まっていますが、購入後のメンテナンスや運営を委託できる相手の確保は容易ではありません。このため、実際に購入に至る事例は少ないのが現状です。しかし、インバウンド需要の増加は新たな宿泊施設の市場開拓を期待させています。
色川地区と楞厳寺の背景
和歌山県の色川地区は明治時代から独自の農業や貯水システムが発展した地域で、住民の多くが都心からの移住者です。そのため、DAOのような新しい概念も受け入れられやすい土壌が整っています。対象物件である楞厳寺は170年前に建てられ、2021年に登録有形文化財として認定されましたが、近年の住職の逝去により経営が厳しい状況にあります。
株式会社型DAOの仕組み
PlanetDAOは、歴史的建物を宿泊施設として再生し、地域住民と投資者が共有するビジネスモデルを提唱しています。出資者は資金の収益を見込みながら、事業の決定に参加することができます。これにより、文化遗産を守りつつ、参加者全員に利益をもたらす仕組みを作り出します。
多様なメンバーの協力
PlanetDAOの組織は、地域住民、投資家、専門家からなり、それぞれが異なる目的を持って連携します。具体的には、物件のお寺としての存続や、地域住民への公共の場としての開放など、地域のニーズに応じた柔軟な決定が可能です。このように、地域社会との協力を大切にしながら運営を進めていきます。
今後の展望
PlanetDAOは今後、国内で類似の課題を持つ他の歴史的建物にも目を向け、プロジェクトを展開していく計画です。さらに、ブロックチェーン技術を利用して、投資家間の取引の流動性を高めるシステムの構築も視野に入れています。このプロジェクトを通じて、地域の活性化や文化遺産の保全に貢献することを目指します。
まとめ
投資家や地域住民が協力し合い、文化的価値を保ちながら経済的利益を追求するPlanetDAOのプロジェクトは、日本の歴史的建造物の保全への新たなアプローチを示しています。地域の文化と経済の持続可能な共存を目指す同プロジェクトの今後に注目です。
会社情報
- 会社名
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株式会社PlanetDAO001
- 住所
- 東京都千代田区平河町2-5-3MIDORI.so Nagatacho
- 電話番号
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