新技術の人工股関節
2025-12-09 11:14:44

最新技術の導入で感染リスクを低減する人工股関節システム

最新技術の導入で感染リスクを低減する人工股関節システム



ジンマー・バイオメット合同会社が発表した「iTaperloc® Complete」と「iG7™ Hip System」は、世界初のヨード処理技術を用いた人工股関節全置換用システムです。この画期的な技術は、インプラント表面への細菌の付着やバイオフィルムの形成を抑制し、感染リスクを低下させることを目的としています。新たに保険収載されたこのシステムは、2025年11月1日からの使用が可能です。

背景と重要性


人工関節置換術において最も憂慮される合併症の一つが「人工関節周囲感染(PJI)」です。PJIは初回手術において約1〜2%の頻度で発生するとされ、その結果、患者の健康や命に多大な影響を及ぼす可能性があります。実際、PJIによる死亡率は約11%とされており、これは乳がんの5年生存率と同等です。したがって、感染を防ぐ新しい技術の導入は、患者のQOL(生活の質)を向上させる重要なステップとなります。

ヨード処理技術の特異性


具体的には、ヨード処理された「iTaperloc® Complete」と「iG7™ Hip System」は、既存のTaperloc® Complete Hip SystemとG7® Acetabular Systemを基にしており、ヨードを担持させることで細菌の付着とバイオフィルムの形成を抑制します。ヨードは生体に存在する必須栄養素であり、高い生体適合性を持ちながら、抗生物質耐性のリスクも低いことから、消毒薬としても広く使用されています。

この技術は、金沢大学の土屋医師らによって20年以上にわたる研究の結果として開発されたもので、日本発の医療イノベーションの一例です。日本は世界的に見ても天然ヨード資源が豊富な国であり、その特性を活かした技術開発は国内外で高い期待を寄せられています。

初の国内手術と今後の展望


2025年11月19日、神奈川県横浜市の横浜栄共済病院において、iTaperlocとiG7を用いた国内初の人工股関節全置換術が行われました。手術を担当した土屋教授は、患者の術後感染リスクを低減するこの技術が、高齢者の健康寿命に寄与すると期待を寄せています。

この技術の広がりが、高齢者のQOLの向上や、長寿社会における医療ニーズの充足に繋がることが期待されています。ジンマー・バイオメットは今後もこうした革新的なソリューションを通じて、医療の質を向上させる取り組みを続けていくことでしょう。システムの普及が進むことで、より多くの患者が安全で効果的な治療を受けられるようになることを願っています。


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会社情報

会社名
ジンマー・バイオメット合同会社
住所
東京都港区三田三丁目5-19住友不動産東京三田ガーデンタワー12階
電話番号

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