須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが全国的な評価を獲得
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトが、観光庁がまとめた「持続可能な観光の実現に向けた先進事例2020年度」に選ばれました。これは、すべての人々が楽しめるビーチ環境の実現を目指した素晴らしい取り組みです。このプロジェクトは、国連世界観光機関(UNWTO)が定義する「持続可能な観光」に沿った事例として評価されています。
持続可能な観光とは
持続可能な観光とは、訪問者、地域社会、環境、産業のバランスを考慮することが重要とされます。観光地や訪問者が持続的に共存し、将来にわたる経済、社会、環境への影響を抑えることから、この概念が生まれました。須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは、この理念に基づき、次のような評価ポイントを得ています。
車いすユーザーのための取り組み
このプロジェクトでは、ビーチでの楽しみを広げるために、ビーチマットと水陸両用車いすの導入が行われました。これにより、車いすを使っている方々も、その家族や介護者と共に海を楽しむことが可能となります。また、この取り組みの結果として、車いすの方がいる家庭やベビーカーを使う子ども連れ、高齢者の訪問が増加しました。実際、一夏には100人以上の市民ボランティアが参加し、「市民全体でユニバーサルビーチを作る」という意識が芽生えています。
船橋市の取り組み
さらに、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは、千葉県船橋市における「ふなばし三番瀬海浜公園」のビーチマット導入事例とも連携しています。昨年、船橋市観光協会が中心となり、ビーチマットを活用した海浜公園の体験を提供しました。これは、障がいのある方や年齢を問わず、すべての人々が楽しめるビーチを目指す美しい取り組みです。
全国への展開
須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは、2017年に神戸市の須磨ビーチで日本初のビーチマット導入を行い、その後も全国各地に「出張ビーチマット」を提供してきました。これにより、どこのビーチでも車いすユーザーが楽しめる環境作りを継続しています。また、地域のニーズに応じて、ビーチマットや水陸両用車いすをレンタルして、全国各地のビーチにユニバーサルデザインを広めていくことを目指しています。
参加するために
これからも、須磨ユニバーサルビーチプロジェクトは、コロナ禍を経ても持続可能な観光地を目指し続けます。近くのビーチにユニバーサルビーチを取り入れたい方々は、ぜひお問合せください。私たちと共に、すべての人々に優しい海辺をつくりましょう。
法人概要
- - 法人名: NPO法人須磨ユニバーサルビーチプロジェクト
- - 所在地: 兵庫県神戸市長田区駒ヶ林町1丁目14-10ドルフ21-102
- - 代表者: 木戸俊介
- - 設立: 2017年11月2日
- - URL: https://sumauniversalbeach.com/
- - 事業内容: 障がいのある方、お年寄り、小さなお子様も楽しめるユニバーサルデザインなビーチ普及活動
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