有料老人ホーム業界の質向上を図る!「東日本事例研究オンライン発表会」最優秀・優秀事例発表
有料老人ホーム業界の質向上に向けた取り組みが光る!「東日本事例研究オンライン発表会」最優秀・優秀事例発表
公益社団法人全国有料老人ホーム協会(以下「有老協」)は、有料老人ホーム業界の質向上を目的として「東日本事例研究オンライン発表会」を開催しています。2023年に行われた第24回発表会では、有老協会員10ホームから応募された事例の中から、最優秀賞1事例、優秀賞2事例が選ばれました。
最優秀賞には、神奈川県三浦市の「油壺エデンの園」が輝きました。同施設は、社会福祉法人聖隷福祉事業団が運営しており、「打倒‼コロナフレイル ~あいさつ+ONEの声かけで入居者の社会的フレイルを解消~」というテーマで発表を行いました。コロナ禍で増加傾向にある「フレイル」と呼ばれる身体機能の低下を防ぐため、入居者への積極的な声かけやコミュニケーションを重視した取り組みが評価されました。
優秀賞には、静岡県伊東市の「伊豆高原〈ゆうゆうの里〉」と、東京都武蔵野市の「シルバーシティ武蔵野」が選ばれました。「伊豆高原〈ゆうゆうの里〉」は、一般財団法人日本老人福祉財団が運営し、「スムーズな入居者対応を実現したい!~効率向上のための申し送り改善策~」というテーマで発表しました。入居者へのスムーズな対応を実現するために、申し送り方法の改善に取り組んだ点が評価されました。
一方、「シルバーシティ武蔵野」は、株式会社太平洋シルバーサービスが運営し、「在宅復帰への取り組み」-緊急入居依頼に対する即日対応-」というテーマで発表を行いました。緊急入居依頼に対する即日対応を実現することで、入居者の在宅復帰を支援する取り組みが評価されました。
これらの事例は、有料老人ホーム業界におけるサービスの質向上に向けた取り組みの多様性と、入居者のニーズに応えようとする熱意を感じることができます。
有老協は、今後もこうした発表会を通じて、有料老人ホーム業界全体のレベルアップを目指していくとしています。
有老協とは?
有老協は、有料老人ホーム利用者の保護と、ホームを設置・運営する事業者の健全発展を図ることを目的に設立された公益社団法人です。老人福祉法に基づき、入居者保護、事業者の運営支援、自治体との連携の3つを柱とした事業を行っています。
入居者保護事業では、入居者生活保証制度・入居者生活支援制度の運営や、苦情対応委員会の設置などを通して、入居者の権利を守る活動を行っています。また、入居を検討している方に向けて、有料老人ホームに関する情報を提供する「有老協・リビング倶楽部」を運営しています。
事業者運営支援事業では、有料老人ホーム事業に関する調査研究や、入居契約書などのガイドライン策定、職員研修の実施などを通して、事業者の運営をサポートしています。さらに、サービスの質向上を目的としたサービス第三者評価事業も行っています。
自治体との連携事業では、全国の地方自治体が実施する事業者向け研修や集団指導への講師派遣、研修業務の受託などを行い、自治体の指導監督業務をサポートしています。
有老協は、これらの活動を通じて、有料老人ホーム業界の健全な発展に貢献し、超高齢社会における活力ある社会づくりを目指しています。
今回の発表会が示すもの
今回の「東日本事例研究オンライン発表会」は、有料老人ホーム業界が抱える課題やニーズに対して、各施設が創意工夫を凝らした取り組みを行っていることを示しています。
特に、コロナ禍におけるフレイル対策や、入居者のニーズに合わせたサービス提供、在宅復帰支援など、高齢化社会における重要なテーマに取り組んでいることがわかります。
これらの事例は、有料老人ホーム選びの参考になるだけでなく、業界全体がサービスの質向上に向けて努力を続けていることを示すものであり、今後の高齢者福祉のあり方について考える上で重要な示唆を与えてくれます。
会社情報
- 会社名
-
公益社団法人全国有料老人ホーム協会
- 住所
- 東京都千代田区外神田2-5-15外神田Kビル4階
- 電話番号
-
03-5207-2761