冬のタイヤ交換は慎重に!
冬の訪れとともにタイヤ交換を行う方が増える時期ですが、ここで注意が必要です。日本自動車連盟(JAF)釧路支部が指摘するように、走行中にタイヤが外れる「タイヤ脱落事故」がこの季節には特に増える傾向があります。これを防ぐためには、タイヤ交換後の増し締め作業が非常に重要です。危険を未然に防ぐために、以下のポイントをしっかりと実践しましょう。
タイヤ脱落事故の実情
釧路支部が発表したデータによると、全道で2024年の10月から11月にかけて25件の「タイヤ外れ」に関する救援依頼が発生しました。ただし、釧路支部管内では幸いにもその件数はゼロでした。これは周知活動の賜物とも取れるでしょう。県内のドライバーは、タイヤ交換にあたってより一層の注意を払う必要があります。
増し締めの方法について
タイヤ交換の際には、以下の手順を必ず守って、ホイールナットをしっかりと締めることが望ましいです。
1.
仮締め: ホイールナットを取り付けた後、タイヤががたつかないように2回から3回に分けて仮締めを行います。ナットは対角線上に締めるのが基本です。
2.
本締め: 車体を下ろしてジャッキを外した後、また仮締めと同じ方法でホイールナットを本締めします。この際、クルマの取扱説明書に記載の規定トルクで締め付けます。
3.
トルクレンチの利用: 家庭用の工具がない場合は、速やかにガソリンスタンドや修理工場で規定のトルクで本締めしてもらいましょう。不安がある場合は、JAFに連絡してください。
4.
走行後の見直し: タイヤ交換後、50~100km走行した後には必ず再度増し締めを行ってください。
ジャッキトラブルにも注意
また、タイヤ交換の際に使用するジャッキに関するトラブルも注意を要します。全道で108件(釧路支部管内5件)の救援依頼が報告されており、ジャッキが倒れたり下がらなかったりするケースが多発しています。これにより使用者が怪我をする危険性もあるため、以下の点を心掛けてください。
- - 取扱説明書の確認: 車両やジャッキの取扱説明書をよく読み、適切な使用方法を把握しておく。
- - 輪止めの使用: 車両をジャッキアップする際は、事故を防ぐために輪止めを必ず使用してください。
- - ジャッキをかける場所の確認: 安全にジャッキを使用するために、設置場所に十分注意を払う必要があります。
まとめ
冬の道路は非常に滑りやすく、タイヤの状態はとても重要です。タイヤ交換を行う際は、間違いなくしっかりと浸透することが求められます。まずはタイヤの取り付け作業から始め、その後の増し締め、不安な方は専門店舗で確認してもらうことをお勧めします。安全運転のため、今一度注意を払いましょう。