高齢者向け健康支援アプリ「yoctoHTRTFit」正式導入
ヨクト株式会社(本社:福岡県福岡市)が開発した体力測定アプリ「yoctoHTRTFit」が、東京都足立区の「はつらつ測定会」で正式に導入されたことが発表されました。この取り組みは、高齢者の健康維持を目的とするものであり、地域社会のサポートを強化することが期待されています。
「yoctoHTRTFit」とは
「yoctoHTRTFit」は、特にTUGテスト(Timed Up & Go)を利用した身体機能測定を容易かつ正確に行うためのアプリです。このアプリは、ヨクト株式会社のIoTヨガマット「yoctoMat」と他のスマートデバイスと連携することで、参加者がわずかな動作を行うだけで、歩行能力やバランスの安定性を数秒で評価することを可能にします。
足立区の健康測定事業に合った形でカスタマイズされており、より効率的な測定を実現しています。参加者の測定結果は、同区のLINE公式アカウント「あだち脳活ラボ」とも連携されており、ユーザーはスマートフォンを通じていつでも自分の測定履歴を確認することができます。
足立区の「はつらつ測定会」
「はつらつ測定会」とは、足立区が65歳以上の区民を対象に実施する無料の健康測定イベントです。事前の申し込みは不要で、区内の多くの場所で定期的に行われています。参加者は、以下のような多様な測定テストを行うことができます:
- - TUG歩行テスト:高齢者の身体機能を評価する基本テスト。
- - 5回立ち上がりテスト:椅子から立ち座りする動作の時間を測定。
- - 開眼片足立ちテスト:片足で立つバランスを測定。
- - 握力測定。
- - 認知機能測定(タブレット使用)。
これらの結果はその場で確認できるほか、LINEによる記録確認も可能で、非常に利便性が高まっています。
yoctoHTRTFitの特長と効果
TUGテストでは、参加者が椅子から立ち上がり、指定の距離を歩いた後に戻る一連の動作が、yoctoMatのセンサーにより自動的に計測され、歩行速度やバランスの揺れが数値で“見える化”されます。これにより、本人や支援者が現在の状態や微細な変化に気づきやすくなり、フレイル予防や生活支援に寄与しています。
また、5回立ち上がりテストや開眼片足立ちテストも同様に、自動で測定され、利用者はリアルタイムで結果を得ることができます。これこそが高齢者の健康管理における新しいアプローチです。
今後の展望
ヨクト株式会社は、地域の医療や介護との連携を深め、科学的根拠に基づいた健康支援ツールの開発を推進していきます。「yoctoHTRTFit」はフレイル予防や生活の質向上に向けて、より多くの地域への導入を目指し、さまざまな医療機関や介護施設、地域包括支援センターへの普及を図る方針です。これにより、誰もが健康維持に気軽に取り組むことができる環境が整えられるでしょう。
【参考リンク】
ヨクト株式会社 会社概要
- - 商号: ヨクト株式会社(yocto Co.,Ltd.)
- - 設立: 2017年2月15日
- - 所在地: 福岡県福岡市西区石丸3丁目6-28
- - 事業内容: システム開発・ウェルネス事業
- - URL: yocto-life.co.jp
今後も「yoctoHTRTFit」を通じて健康支援に尽力していくヨクト株式会社に注目です。