2025年4月1日、小田急箱根グループは歴史的な節目となる入社式を、箱根海賊船で開催しました。この試みは、従来の入社式の枠を超え、新入社員の皆さんが社会人としての旅立ちを特別な形で迎えることを意図しています。
入社式には、株式会社小田急箱根、箱根登山バス株式会社、箱根プレザントサービス株式会社の3社から選ばれた13名の新入社員が参加。芦ノ湖を巡る海賊船は、入社式の舞台としてぴったりの背景を作り出しました。この船上での入社式は、仲間との絆を深める貴重な経験となり、緊張した面持ちから徐々に笑顔が広がる様子が印象的でした。
小田急箱根グループの企業理念は、「心躍る時間」を創造すること。新入社員たちは、航海の喜びとともにその企業理念を胸に抱きながら、社会人としての責任感にあふれた誓いを立てました。入社の挨拶では、水上社長が新たな仲間を迎え入れる温かいメッセージを送りました。彼は特に新入社員に3つのお願いを伝えました。
1. 新入社員としての誇りを持ち、地域社会に貢献していくこと。
その使命は、鉄道やバスというインフラを支えながら、観光業を通じて地域を活性化することです。箱根は日本の名だたる観光地だけに、新入社員たちには自身の役割を認識し、その重要性を再確認してほしいと語りました。
2. 「どうしたらお客様が箱根に来てくれるか」を意識し、視座を高く持つこと。
彼の話の中では、昨年に行われた企業の再編統合についても触れられました。新入社員はどの部門に配属されても、常に地域全体の魅力向上を目指す姿勢が求められます。
3. 失敗を恐れずチャレンジすること。
観光の競争は厳しく、その中でいかに新しい価値を提供できるかが問われます。若い感性で新しいアイデアをどんどん提案してほしいと期待を込めて伝えました。
そして、最後に水上社長は新入社員に箱根や小田原を愛し、その魅力を自らの仕事に活かしていくことをお願いしました。「好きこそものの上手なれ」という言葉の通り、愛情を持って地域を支え合う姿勢が、これからの成長に繋がることでしょう。
入社式は終わりましたが、これが新入社員にとっての冒険の始まり。小田急箱根グループの一員として、未知の航海へと飛び立っていく彼らの姿は、今後の成長を期待させるものでした。携わるすべての人々が共に成長し、箱根の魅力を広めていく未来が楽しみです。