QRコードで簡単にタクシーを呼べる「TAXIフォーム」
愛媛県の伊予鉄タクシーが、QRコードを活用した新たな配車サービス「TAXIフォーム」を導入しました。これにより、利用者はスマートフォンを用いてQRコードを読み取るだけで、名前や電話番号を送信し、簡単にタクシーを呼ぶことができます。特に、英語対応機能も備えているため、観光地や駅、空港近くのインバウンド顧客にも利用しやすいシステムとなっています。
導入の背景と必要性
伊予鉄タクシーでは、近年の需要回復に伴い、電話による注文が増加していました。そのため、繁忙時に電話が繋がりにくくなるという調整が生じ、電話対応のスタッフを増やしたり、直通電話の導入を検討したりしました。しかし、コスト面での課題があり、新しい解決策の模索が必要でした。そこで評価されたのが、「TAXIフォーム」の導入です。具体的な利点としては、以下の4点が挙げられます。
1. QRコードを読み取るだけでタクシーを呼べる
2. 電話対応とQRコード注文を並行して処理でき、業務効率が向上
3. 英語に対応しており、インバウンドの受注拡大に寄与
4. 中期計画のIT化・キャッシュレス化に沿った取り組み
QRコード設置のスケジュール
「TAXIフォーム」の導入にあたり、先ずは松山市内の67の主要地点(駅、観光地、ホテル、病院)にQRコードを設置しました。2025年1月には設置地点を100カ所以上に増やし、観光地や駅周辺以外の地域にも対応を広げる計画です。これにより、配車業務の効率化のみならず、スタッフの負担軽減にもつながります。
新たな試みとしての位置づけ
伊予鉄タクシーは「TAXIフォーム」を新しいイノベーションとして位置づけており、地域交通においてさらに便利なサービスを提供することを目指しています。この新サービスにより、タクシー利用がよりスムーズになることが期待されています。
導入事例紹介オンラインセミナー
伊予鉄タクシー株式会社では、導入事例を詳しく紹介するオンラインセミナーも開催予定です。講師には伊予鉄タクシーの代表取締役社長、芳野雅郎氏をお迎えし、導入の背景や運用状況、成果について話を伺う機会があります。タクシー業界に関心のある事業者はぜひ参加してみてください。
詳細なセミナー情報は以下の通りです。
- - 日時: 2025年2月20日(木)14:00~15:00
- - 登壇者: 伊予鉄タクシー株式会社 代表取締役社長 芳野雅郎氏
- - 開催形式: オンライン(Zoom)
- - 参加対象: タクシー事業者限定
- - 参加費用: 無料
参加希望者は、申し込みフォームからの登録が必要です。
「TAXIフォーム」とその概要
「TAXIフォーム」は、電脳交通が提供するクラウド型タクシー配車システム「DS」のオプション機能です。このシステムでは、利用者がQRコードを読み取り、氏名や行き先などを入力することで専門的なサポートを受けながら、スムーズにタクシーを呼ぶことができます。タクシー事業者にとっても、QRコードからの配車処理が簡略化され、業務効率が大幅に向上することが期待されています。
伊予鉄タクシーが抱える利便性向上の挑戦を通じて、今後のタクシー業界がどのように進化するのか、期待が高まります。