海洋ごみ再資源化への挑戦
NPO法人クリーンオーシャンアンサンブル(通称、クリアン)は、海洋ごみの再資源化に取り組んでおり、このたび累計再資源化量が500kgに到達したことを発表しました。具体的には、502.279kgのごみを再資源化し、さらなる取り組みを推進しています。
取り組みの成果
現在の累計回収量は2,270.178kgに達しており、2025年9月時点でのこの数値は、組織の継続的な努力の成果といえます。特に分別ビーチクリーン活動がその成長を支えており、正確な分別が再資源化を推進する大きな要因となっています。現場では素材ごとに海洋ごみを分け、砂や泥、塩分、異物を可能な限り除去し、計量・記録を行っています。このプロセスを経ることで、素材の純度が上がり、受け入れ先での製品化が円滑に進むのです。
現在の取り組みの具体例
2023年12月からは有限会社ランドベルとの協働が始まり、ガラスを発泡ガラス資材などに再生する試みが進められています。また、2024年10月から2025年9月にかけて、RE:BOOTとの協働やMarine Sweeperとの連携もスタートし、釣り具ルアーの再生など様々な取り組みが進展しています。特に注目すべきは、海底ごみの回収・再資源化の活動です。これにより、目に見えない場所でのプラスチック障害が緩和されつつあります。
資源化のプロセス
500kgの再資源化量は、以下のような素材ごとの内訳となっています:
- - 鉄、鉛:371.9kg(74.0%)
- - 硬質プラ:83.58kg(16.6%)
- - ビン、ガラス類:22.33kg(4.4%)
- - その他:13.75kg(2.7%)
- - 缶:10kg(2.0%)
- - 釣り具:0.319kg(0.1%)
具体的な取り組みとしては、ガラスやビン類については有限会社ランドベルとの提携により防犯じゃりや発泡ガラス資材として再利用されています。プラスチックはbuoyとの協力で雑貨やコースターなどの製品に、金属類については小豆島金属がその素材として再資源化を行っています。また、海洋PETはUpDRIFTとの共同で衣料や繊維として再利用されていく計画があります。
向かうべき未来
クリーンオーシャンアンサンブルは、海洋ごみゼロの世界を目指して日々努力しています。そのために、寄付やボランティア、企業との連携を通じてさらなる支援を求めています。特に、ITエンジニアやマーケティング、営業パートナー支援の領域でスキルを持つ仲間の参加を歓迎しています。団体は月に一度、プロボノ説明会も開催しており、参加希望者に向けた情報交換の場も設けています。
最後に
クリーンオーシャンアンサンブルは、海洋環境保護に携わる市民や企業の協力を果敢に呼びかけています。持続可能な未来のために、皆で力を合わせて行動を起こしていく必要があります。NPO法人クリーンオーシャンアンサンブルの活動を支援し、共に海洋環境保護の未来を切り開いていきましょう。