FPパネルの耐震性
2025-06-13 11:19:27

FPウレタン断熱パネルの耐震性能向上を実証した取り組みについて

FPウレタン断熱パネルの耐震性能向上について



株式会社FPコーポレーション(以下、「FPコーポレーション」)は、住宅用断熱材の分野で認知度が高い企業です。特に主力製品である「FPウレタン断熱パネル」(通称、FPパネル)が注目されています。この度、FPパネルの耐震性能向上に関する実証研究を行い、その具体的な効果が明らかになったことをご紹介します。

FPコーポレーションとM’s構造設計の協業


FPコーポレーションは、木造住宅の構造設計の専門家である株式会社M’s構造設計と協力し、耐震性能の向上を目指した取り組みを続けています。M’s構造設計は、佐藤実氏が代表を務め、構造設計の第一人者として、工務店への教育や構造コンサルティングを提供している会社です。

両社は2024年7月から顧問契約を結び、耐震性の向上に関する研究を進めています。つまり、FPパネルの特性を最大限に引き出し、耐震性を高めるための新しい設計手法やアプローチを確立することが目的です。

FPパネルの製造プロセス


FPパネルは、独自の製造方法によって高い断熱性能を持つ製品です。自社工場で木枠を組み立て、専用の保持装置を使って固定し、その後、硬質ウレタンフォームを注入して仕上げます。この構造により、ウレタンが隙間なく充填され、木枠との一体化を実現しているのです。

このように特別に設計されたFPパネルは、耐震性能を十分に保ちながら、断熱性をも併せ持つ優れた建材として評価されています。

取り組みの具体的なフェーズ


FPコーポレーションの取組は3つのフェーズに分かれています。

1. 耐震性能の実態把握と効果検証
計算上の耐震性能を基に、FPパネルの持つ耐震性への余力を活用し、実態性能を算出します。また、変形量の減少による高気密性能との相互効果も考慮します。

2. 設計手法の確立と普及
FPパネルの耐震余力を効率的に活用するための設計手法を開発し、実務者向けの研修を実施します。これにより、より多くの住宅にその恩恵を広めます。

3. 既存住宅への応用
FPパネルの耐震性能を既存住宅の補強工事に応用することで、耐震性を向上させる方法を模索しています。

現在までの進捗状況


2025年6月時点での進展として、最初のフェーズが完了しました。耐震等級3に適合する建物をいくつか選定し、その耐震性能を測定した結果、FPパネルの特性を加味することで、実際の壁量充足率の向上が確認されました。これにより、耐震性が1.78倍から1.92倍まで向上することが示されています。

検証結果とその意義


今回の検証で得られた情報は、国内の木造住宅における耐震設計の重要性を再認識させるものであり、FPパネルを採用した住宅の耐震性向上に貢献することが期待されています。さらに、耐震性向上が建物のリセールバリューにもつながるため、住宅購入を考えている消費者にとっても、大きなメリットと言えます。

40周年を迎えるFPパネルの未来


2025年にFPパネルは40周年を迎えます。この節目を前に、FPコーポレーションは「FPの家」の提供を通じて、単なる高性能住宅の提供から、人々の安全と快適を守るライフスタイルの提案へと進化しています。これに伴い、耐震性をテーマにした佐藤実氏との対談動画をYouTubeで公開し、情報発信を行っています。この動画では耐震性の重要性やFPパネルの特性について詳しく解説されています。

今後もFPコーポレーションは、耐震性能の向上に向けた取り組みを推進し、地域の住宅環境改善に寄与していく所存です。


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会社情報

会社名
株式会社FPコーポレーション
住所
北海道札幌市東区北42条東15丁目1-1
電話番号
011-751-5339

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