武蔵野大学法学研究所シンポジウムの概要
2025年12月13日、武蔵野大学法学研究所は「ウェルビーイング社会と法―パーソナライズド・ローの問題提起を起点として―」をテーマにしたシンポジウムを開催します。このイベントは、東京都江東区の有明キャンパスにて、9時30分から17時30分まで行われます。また、Zoomウェビナーによる同時配信も行われ、参加者は事前登録が必要ですが、参加費は無料です。
シンポジウムの主催者と講演者について
主催する武蔵野大学法学研究所は、法学を学び、研究する環境を提供することを目的とした研究機関であり、法に関わる様々な問題に対して議論を行う場を設けています。今回のシンポジウムでは、シカゴ大学ロースクールのオムリ・ベン=シャハール教授が基調講演を行います。彼は「パーソナライズド・ロー」についての提言で知られており、その革新的な視点から、私たちの社会における法の役割を考察します。この概念は、AIやビッグデータを駆使した新たな法制度を意味し、参加者は、データに基づいて個々のニーズに合わせた法のあり方を探ります。
午前の部のプログラム
シンポジウムの午前の部では、9時30分から12時までパーソナライズド・ローの課題と展望についての議論が行われます。具体的には、以下の内容が予定されています。
1.
基調報告:「パーソナライズド・ロー―ビッグデータ時代のルールメイキングをめぐる新たなパラダイム」
登壇者:オムリ・ベン=シャハール教授(シカゴ大学ロースクール)
彼の報告に続いて、法律学界の権威によるパネル・ディスカッションが行われます。
2. 樋口範雄(東京大学名誉教授、武蔵野大学客員教授)
3. 加毛明(東京大学教授)
4. 小山田朋子(学習院大学教授)
5. 板持研吾(神戸大学准教授)
これらの議論を通じて、参加者はパーソナライズド・ローが持つ課題と未来の展望について深く掘り下げることができます。
午後の部のプログラム
午後の部は、14時から17時30分まで行われ、「ウェルビーイング社会における人と法」がテーマです。司会は片山直也(武蔵野大学教授・法学研究所長)が務めます。
プログラム内容
1.
AI社会における個人の尊重と幸福追求権
登壇者:山本龍彦(慶應義塾大学教授)
2.
消費者法制度のパラダイムシフト
登壇者:鹿野菜穂子(慶應義塾大学名誉教授、武蔵野大学客員研究員)
3.
高齢者法の視角からみた高齢者のウェルビーイング
登壇者:関ふ佐子(神奈川大学教授)
4.
ウェルビーイング社会が法に求めるもの
登壇者:前野隆司(武蔵野大学教授、ウェルビーイング学部長)
このように、午後の部でもさまざまなテーマが用意されており、参加者はより実践的な視点から法とウェルビーイングの関係を理解することができます。
最後に
このシンポジウムは、法学に関心があるすべての人にとって貴重な学びの機会です。参加を希望される方は、12月10日までに事前登録を済ませ、ぜひご参加ください。なお、詳細な情報やお申し込みについては、武蔵野大学法学研究所の公式ウェブサイトをご覧ください。ウェルビーイング社会の実現に向けた新たな法の在り方に関する重要な議論が展開されることが期待されます。