観光客にも優しい！諏訪大社公認アプリの無償提供開始

諏訪大社公認アプリ『Suwa Taisha NAVI』無償提供開始

長野県諏訪市にある上諏訪温泉しんゆを運営する合資会社親湯温泉が、このたび新しく開発したスマートフォンアプリ『Suwa Taisha NAVI』の無償提供を始めた。このアプリは諏訪大社内で使用できる専用のものであり、特にインバウンド（訪日外国人）観光客に向けたコンテンツを強化することを目的としている。

このアプリは、訪れる観光客が諏訪の歴史や文化に触れるための手助けとなるもので、まさに観光の一環としての新たな試みだ。アプリは諏訪市観光課や一般社団法人諏訪観光協会にも無償で提供され、地域と連携を進めながら多くの観光客が諏訪市全域を訪れるきっかけとなることを目指している。

アプリの仕様と機能

『Suwa Taisha NAVI』は、GPS機能を活用してユーザーの位置を把握し、周辺の観光スポットを探索できるインタラクティブなアプリケーションだ。言語は英語、フランス語、中国語（繁体）を含む多言語に対応しており、さまざまなユーザーにサポートを提供する。特に寺社仏閣に興味のある訪日外国人にとって、現地の観光体験をより深く楽しむためのツールとなる。

このアプリには、諏訪市の公認キャラクターである『諏訪姫』も登場し、日本のアニメ文化を体感することができる点が特徴だ。また、ユーザーがアプリを使用してスポットを訪れると、アプリ内でしか見られない詳細情報を得ることができるため、訪れる度に新たな発見があるだろう。

地域活性化への貢献

ただ観光客を呼び込むだけでなく、地域の魅力を伝えることで深い観光体験を提供できるような仕組みを作ることを、親湯温泉でも重視している。特に国内観光客が多い諏訪エリアにおいては、インバウンド需要を開拓することが重要であり、そのための一環としてアプリの導入が行われた。

これまで、訪日外国人観光客を対象にした特別なツアーではアプリを期間限定で試用してきたが、正式にリリースされたことで、今後はより多くの観光客に利用されていくことが期待される。

上諏訪温泉しんゆについて

上諏訪温泉しんゆは、全館リニューアルを2022年から2024年までかけて行っており、最新の設備を備えた安全で快適な宿泊施設を提供している。特に露天風呂付きの客室からは美しい諏訪湖を眺めながらリラックスできると評判だ。

施設の内装は水墨画とアールデコが融合した美しい空間であり、訪れる客を幻想的な物語のような体験へと誘う。温泉は、自家源泉「美翠源泉」を利用した自慢の浴場があり、誰でも安心して利用できる設計となっている。

同館は、地産地消を重視した料理を楽しむことができる個室料亭も完備しており、地元の酒と共に特別な食体験を提供している。さらに、多様なニーズに応えるために、ユニバーサルデザインを取り入れた客室や浴場を用意しており、日本の温泉文化を広く楽しんでもらうことを目指している。

おわりに

今回の『Suwa Taisha NAVI』アプリの開発と無償提供は、観光業全体の活性化につながる大きな一歩である。地元の観光協会や観光施設と連携することで、景色や文化を大切にしながら、多くの訪日観光客に自らの文化を伝えられる機会が増えることが期待されている。デジタル技術を駆使した新たな観光体験が、この地域をより魅力的な観光地へと変えていくことだろう。