アクロニスとウイングアークが協力、データ転送速度を向上させるバックアップソリューションを提供

アクロニスとウイングアーク、バックアップソリューションを強化

東日本大震災以降、企業のデータバックアップは避けて通れない重要事項として認識されていますが、データ量が増える中、より効果的な方法が求められています。アクロニスとウイングアークが提供する新たなソリューションは、遠隔データ転送を低減し、ビジネス継続と復旧を容易にします。

バックアップの重要性と課題の現状

企業が保有するデータ量は、クラウドシステムの活用やビッグデータの拡大に伴って増加傾向にあります。このため、単一のロケーションにバックアップを保管するだけでは不十分となってきました。有事の際には、迅速な復旧が求められ、このためにはデータを遠隔地に移動し、迅速に対応できる仕組みが必要です。

しかし、データ転送の時間が運用上の大きな課題となっており、特にリカバリ時間の短縮は急務です。この点に着目し、アクロニスとウイングアークの2社は、効果的な解決策を提案しています。

新しいソリューションの仕組み

新しいバックアップソリューションは、アクロニスの「Acronis Backup & Recovery 11.5」とウイングアークの「CLOUD TRANSPORTER」を連携させたものです。これにより、バックアップアーカイブの遠隔地への移動やコピーを高速で実行できるようになります。このソリューションは、ソフトウェアで実装可能で、オンプレミスやプライベート、パブリッククラウド環境においても有効なバックアップ手法となります。

Acronis Backup & Recovery 11.5の特長

このバックアップソリューションの核となる「Acronis Backup & Recovery 11.5」は、高速なイメージバックアップやベアメタル復元を実現します。これにより、企業はシステムバックアップから生成されたアーカイブを任意の場所で移動し、復元することが可能です。また、今持っている環境から異なる環境への復元ができる「Universal Restore」機能により、さらに利便性が向上しています。

CLOUD TRANSPORTERはビッグデータ時代の救世主

「CLOUD TRANSPORTER」は、セキュアで超高速なファイル転送を実現するツールです。このツールを使えば、大容量データや多数のデータを迅速に送信することができ、特にオーバーヘッドを抑えた運用が可能です。医療分野やCADのデータ送信など、さまざまな用途に対応した便利さが、現在のビジネス環境において価値を増しています。

販売体制の強化

アクロニス社はこのソリューションを、ソフトバンクBBやダイワボウ情報システム、ネットワールドなどを通じて販売し、ユーザーへの最適なサポート体制を強化する予定です。また、ウイングアークも自社及びパートナー企業を通じて販売を行っています。

まとめ

アクロニスとウイングアークが共同で開発したバックアップソリューションは、企業にとって必然的な選択肢となることでしょう。快速なデータ転送と信頼性の高いバックアップにより、事業継続に向けた新たなステージが拓かれます。データの保護が求められることは今後も続くため、このソリューションの重要性はさらに増していくことでしょう。