東京モード学園と新たなファッションの挑戦
東京モード学園が、株式会社GARDEと共同で「デジタルファッションアワード」プロジェクトを始動しました。これは、メタバース時代におけるファッションの新たな展望を探る取り組みです。特に注目されるのは、ファッションデザイン学科とファッションテクノロジー学科の学生がデザインしたアバター用のファッションが、人気ゲーム「フォートナイト」に実装されるという点です。
イベントの概要と学生の挑戦
このプロジェクトの第一弾イベントでは、「Casual Party on Metaverse」というテーマのもと、学生たちがカジュアルパーティー用のファッションをデザインしました。彼らは、デジタル空間でファッションの魅力をどのように伝えるかに挑み、デザインセンスだけでなく、そのデザインを忠実に3D化する技術的なスキルも求められました。
約80点のデザイン画の中から10作品が選ばれ、投票を経て上位5作品が選出。これらの作品は、2026年早春にフォートナイト内で発表される予定です。最優秀作品は、ここで決まることになります。この取り組みを通じて、学生たちも「自分のデザインがファッションを楽しむ手段になることを楽しみにしている」との声を寄せています。
パネルディスカッションと専門家の見解
イベント当日は、「ファッションのデジタル開発の今・未来」と題したパネルディスカッションも行われました。このセッションには、メタバース業界の専門家としてCLO Virtual Fashion JapanのEmily Choi氏や神山亜未氏、GARDEの角田拓志氏が登壇。3Dデータや開発ツールを用いたマーケティングや収益化の可能性について議論が交わされました。
教育と業界の融合
本プロジェクトは、東京モード学園が持つ教育資源とGARDEの技術力を活かしたものです。東京モード学園はCLOという3Dツールを使った教育課程を整備し、学生にデジタルファッションの実践力を高めています。一方、GARDEはリアルとデジタルの融合に取り組み、メタバース美術館「COCOWARP」などの実績があります。この両者の強みを組み合わせることで、学生たちは高い実務レベルでの習得を得る機会を持っています。
東京モード学園は、新宿(西口)駅から徒歩3分の位置にあり、業界直結のカリキュラムで数年間連続の高い就職率を誇っています。学生それぞれの個性を伸ばす教育方針は、ファッションデザインにおいては特に注目されています。今後もこのような新しい取り組みが続くことに期待が寄せられています。
公式サイト
このように、東京モード学園とGARDEのコラボレーションは、メタバース時代のファッションの可能性を拡げるための重要なステップとなることでしょう。