環境保護の未来をつかさどるシンポジウムが開催される
環境問題への意識が高まる中、市民主体の自然環境調査プロジェクトである「モニタリングサイト1000里地調査」では、次世代の環境保護を担う人材を育成することが重要な課題の一つとされています。そこで、2025年11月22日(土)、この課題に焦点を当てたオンラインシンポジウムが開催されます。
シンポジウムの概要
今回のシンポジウムは、環境省主催の「モニ1000里地調査」に関連して行われます。調査員が主体で行うこのプロジェクトは、全国200ヵ所で毎年1500名以上の市民ボランティアが参加し、様々な生物を対象とした環境調査を行っています。
シンポジウムでは、「学校や学生との連携」をテーマに、基調講演や事例紹介を通じて、後継者の育成方法について模索する機会が提供されます。特に、来場者は全国各地からの事例を通じて、地域に根ざした環境保護の取り組みを学べる内容となっています。
基調講演の内容
基調講演には、北海道・美幌博物館の鬼丸和幸氏が登壇し「自然を知る・地域を知る~学校や学生と進める自然環境調査の意義~」について講演します。鬼丸氏の経験に基づく視点から、地域における自然環境調査の必要性や、学校との連携の重要性が語られます。
具体的な事例紹介
さらに、神奈川県と東京都から市民団体や大学の取り組みが紹介されます。神奈川県からは、市民団体と大学部活が連携して調査を行う事例や、公共の公園管理に教育プログラムを取り入れた事例、哺乳類調査を通じて学校との連携を構築中の取り組みなど、多様な活動が発表されます。これらの事例を通じて、参加者は異なる主体と連携するためのポイントを学び、実践に生かすヒントを得ることができるでしょう。
開催概要
このオンラインシンポジウムは、下記の要項で実施されます。
- - 開催日: 2025年11月22日(土)
- - 時間: 13:30~16:00
- - 形式: ZOOMによるオンライン開催
- - 参加費: 無料
- - 対象: モニ1000里地調査員および関心のある方
- - 定員: 280名(定員に達し次第締切)
- - 主催: 環境省生物多様性センター、日本自然保護協会
参加希望の方は、申し込みフォームより登録が必要です。申し込み締切は2025年11月16日(日)までとなっているので、早めの登録をおすすめします。
モニ1000里地調査とは
モニ1000里地調査は2003年から実施されており、全国の生物多様性を調査する重要なプロジェクトです。この調査は、私たちの身近な存在であるスズメの急減など、里地里山の生物多様性に対する危機を明らかにしました。得られたデータは生物多様性国家戦略の策定や、各地域での保全活動にも活用されています。
自然に対する問題意識が高まる今日、地域の未来を見据えた人材育成は必須です。今回のシンポジウムは、その重要な一歩として多くの方々の参加が期待されます。今後の環境保護に貢献する情報交換の場として、ぜひ参加を検討してください。
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