愛知で勉強会開催
2025-06-16 10:25:47

未来の動物園水族館を考える勉強会が愛知で開催

愛知県豊橋市で開催された「動物園・水族館の未来を探る勉強会」



2025年5月23日、愛知県豊橋市に位置する豊橋総合動植物公園で、「これからの動物園水族館を探る勉強会」が開かれました。このイベントには、公益社団法人日本動物園水族館協会(JAZA)に加盟する国内の動物園・水族館の関係者や、国際的な団体の代表者が集まり、動物園や水族館が持つ意義や未来像について議論が交わされました。

勉強会の背景


この勉強会は、豊橋市内で5月21日と22日に開催されたJAZAの総会に併せて実施され、国際的な団体が参加する初めての試みとなりました。参加した団体は、世界動物園水族館協会(WAZA)、データベース管理を行うNPO組織「スピーシーズ360」、動物の福祉向上を目指す「ワイルドウェルフェア」の三つです。

JAZAの新たな将来構想


約150名が参加した勉強会では、まずJAZAの将来構想についての説明が行われました。この構想は、今後10年間を見据えた中期的な目標と、それに基づく15のアクションプランを示しています。講演では、豊橋総合動植物公園の高見一利園長がこの構想を説明し、「動物園や水族館は地域社会と連携し、共に行動する存在でなければならない」と強調しました。

国際的な団体の代表者たちのメッセージ


WAZAのCEO、マーチン・ゾルダンさんは、動物園や水族館の重要性、特に環境変化への対応や動物の権利を保護する重要性を指摘。また、スピーシーズ360のロブ・カルカーニさんは、同団体のデータベースシステム「ZIMS」を用いた飼育情報の管理方法を紹介しました。ワイルドウェルフェアのサイモン・マーシュさんは、動物福祉についての取り組みを説明し、参加者に動物に思いやりを持った接し方を促しました。

ディスカッション:日本の課題と未来


勉強会の最後には、各団体の代表者と高見室長によるディスカッションが行われ、参加者からの質問に答える形で進行しました。「日本の動物園・水族館としてできることは?」という問いには、ゾルダンさんが地域に密着した保全活動の重要性を強調。さらに、若い世代の関心の高まりを受け、動物福祉の側面での取り組みの強化が必要であると述べました。

高見室長は、参加者が熱心に学んでいる姿に感銘を受け、今後の動物園と水族館の役割について新たなスタートを切る重要性を再確認しました。勉強会は、未来の動物園・水族館を構築するための第一歩と言えるでしょう。


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会社情報

会社名
豊橋市
住所
愛知県豊橋市今橋町1番地 
電話番号
0532-51-2111

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