国防を考える若者たち

2022年、ロシアによるウクライナ侵攻が発生し、我々は国防について改めて考えさせられる時期に来ています。この情勢を背景に、マモル編集部はZ世代と呼ばれる若者たちを対象にした国防に関するアンケートを実施しました。調査の結果、問いかけの一つである「もし日本が侵略されたら戦いますか？」に対し、70%以上の若者が「戦わない」と回答していることがわかりました。

この結果から分かるように、第2次世界大戦から80年の平和な時代を過ごしてきた日本において、若者たちの国防への意識は意外と低いのかもしれません。しかし、世界で起こる紛争や戦争を見ていると、若者たちが命を懸けて戦っている姿は決して少なくありません。彼らはなぜ戦うのか、そして今の日本で国を守る意義は何かという課題について、我々も考えていく必要があります。

アンケートに寄せられた様々な意見の中には、「国を守るための戦いは必要」と感じる若者もいれば、「戦争は無意味」と考える意見もありました。このギャップは、戦争の記憶が薄れつつある日本での若者の心情を示しています。

また、座談会形式で行ったインタビューでは、人気ギャル芸人のエルフ荒川さんが日本の安全保障について、元自衛隊の統合幕僚長、河野克俊氏に質問を投げかけました。「日本で戦争は起きないっしょ？」といった軽い問いではありましたが、その裏には多くの不安や疑問が潜んでいます。

日本は平和国家としての立場を堅持していますが、実際に日本が攻撃された場合、若者たちはどう行動するのか。この問いはただの議論ではなく、我々が現実として抱えなければならない重要なトピックです。

さらに、今回の特集では防衛駐在官についても紹介しました。彼らは日本と他国との架け橋となる存在であり、多国籍間のコミュニケーションを円滑に行うために様々なスキルを身につける必要があります。赴任時には家族を帯同し、外交活動を通じてさまざまな苦労や努力を伴います。

また、連載コーナーでは、これまで知らなかった自衛隊の隊員食堂のメニューや、漫画家が自衛隊を訪問してコレクター活動を行う様子なども紹介しています。自衛隊は、普段は触れられない側面が多く存在し、その魅力を発見する機会でもあります。

我々が直面する国防の現実、そして若者たちの思考を深掘りすることで、今の日本が抱える問題点や、これからの未来についてより良い議論を展開していければと思います。

「日本の防衛についてもっと知りたい」というニーズに応えるべく、今後もさまざまなコンテンツを提供していきます。国防は決して他人事ではありません。私たち一人ひとりが考え、行動していく時が来ています。