天童市の新スタジアムを拠点にした地域活性化事業が始動

天童市が新たに立ち上げたのは、企業版ふるさと納税を利用し、新スタジアムを中心にした地域活性化プロジェクトです。このプロジェクトは、株式会社モンテディオ山形や株式会社モンテディオフットボールパークと共同で進められ、天童市および山形県の広域にわたって地域振興を目指しています。

このプロジェクトは、2024年から行われるもので、スタジアムの建設が完了すれば、単なるスポーツ施設にとどまらず、地域文化の発信や観光の活性化、健康促進活動など多様な機能が持たせられます。プロジェクトの理念には「山形を繋ぐ～Rediscovery YAMAGATA～」というスローガンが掲げられ、地域と人との新たな関係性を築こうとしています。

新スタジアムの計画地は、現在の山形県総合運動公園内で、主要交通拠点へのアクセスが良好です。このエリアは自然災害に強い立地であり、観光客や県民にとって便利な環境を提供しています。

プロジェクトの主な活動内容

このプロジェクトでは、いくつかの重要な事業が予定されており、他地域のモデルケースとして期待されています。まずは観光や地域交通への展開です。スタジアム利用者をはじめとして、観光客にも利用される交通拠点を整備し、地域のインフラを強化します。

次にビジネスエリアの設置があり、シェアオフィスやワーケーションが可能な施設を設けることで、スタートアップ企業の誘致を促進します。また、地域の魅力を発信するために、イベントの日以外でもスタジアムの施設を活用し、観光客や地元民を惹きつける場を提供します。

芸術活動も重要な要素です。地元の美術大学やアーティストに作品の展示スペースを提供し、芸術に触れる機会を増やすことで、地域に新たな文化的魅力を生み出します。

ウェルネス促進にも力を入れる予定で、トレーニング施設を利用した地域住民との交流拠点を設けることで健康志向の人々に新たな価値を提供します。また、防災・環境配慮の観点から施設は、ゼロカーボン化を目指し、災害時には避難所としての機能も持たせられます。

企業版ふるさと納税の概要

このプロジェクトにおける寄附募集は、天童市ホームページを通じて行われます。寄附申込期限は2024年3月21日、納付期限は同年3月31日までです。寄附対象は天童市外に本社がある法人です。寄附金の1%は天童市の地域活性事業に使われます。このプロジェクトの令和6年度寄附目標額は14億円です。

地域に向けた新しい取り組みとその盛り上がりを期待する声が高まる中で、天童市の新スタジアムは地域活性化の重要なシンボルとなっていくことでしょう。地域の未来を支えるために、企業や市民の協力が求められています。詳しい寄附手続きやプロジェクトの詳細は、天童市やモンテディオの公式サイトをチェックしてみてください。