東京観光データ分析
2024-12-23 15:47:52

東京観光の動向をデータ分析で掴む!新たな訪問者傾向の発見

東京観光の動向をデータ分析で掴む!新たな訪問者傾向の発見



公益財団法人東京観光財団(TCVB)は、都内訪問者の動向を理解するために「おでかけウォッチャー」を活用し、東京都立大学との共同で新たなレポートを発表しました。このレポートでは、現在の観光スポットへの訪問者の傾向をデータに基づき分析しています。まず、「おでかけウォッチャー」から取得した膨大なデータをもとに、各区市町村における訪問者の状況を詳しく探る技術的な試みが行われました。

1. おでかけウォッチャーとは?



「おでかけウォッチャー」は、株式会社ブログウォッチャーが提供する人流データ収集のためのサービスです。このシステムは、都内の約1,900か所をモニタリング地点として設定し、訪問者の動向を日々観察していくものです。TCVBはこのデータを利用して、観光施策の向上や地域振興に役立てています。今回のレポートは2023年度の初回であり、特に都内の訪問者数の概況や遠方からの訪問者の傾向に焦点を当てています。

2. 訪問者数の分析観点



レポートは主に2つの観点から訪問者数の分析を行いました。1つ目は「月変動クラスター」で、2023年のデータを流用しながら訪問者数のパターンを明らかにすることです。例えば、千代田区や中央区、港区では平日の金曜日に訪問者が多く見受けられ、ビジネス目的での訪問者が多いことが推測されます。一方、府中市や武蔵村山市では、訪問者が特に冬季や夏季の週末に集中する傾向があります。

2つ目の分析では、全国の各地域から遠隔地からの訪問者の状況を把握するための分析が行われました。この分析から、特定の地域への訪問者が偏ることなく全国的に多様な地域から訪問者があることが示されています。また、千代田区、中央区、港区などの地域では、訪問者の性別や年齢の偏りが少ないことが分かりました。

3. 今後の活用と考察



今回のデータ分析結果を受けて、各地域はさらなる集客活性化に向けた考察を行う必要があります。オフシーズンでの集客が困難な地域では、どういった施策を採ったらよいのか、安定した集客が見込める地域との差をどのように縮めるかなどのテーマが浮かび上がります。また、誘客戦略のターゲット層が従来のものと異なる場合、どのように方針を改めるべきかを検討する上で、今回の結果は貴重な情報を提供します。

4. まとめと展望



今後も東京観光財団は、観光施策の改善と地域振興に向け、さらなるデータ分析を進めていく予定です。次年度にはインバウンド向けの分析を実施することも計画しており、多彩なデータを通じて東京の魅力を発信していくことに寄与していく考えです。市民や観光業者にとっても、このレポートは自地域の訪問者傾向を理解する手助けとなるでしょう。これからも、データを駆使した新たな観光戦略が期待されています。

詳しいレポートはこちらからご覧いただけます。個々の訪問者の動向を把握し、東京の観光地をより魅力的にする手助けとなることを願っています。


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会社情報

会社名
公益財団法人東京観光財団
住所
東京都新宿区西新宿二丁目3番1号 新宿モノリス15階
電話番号
03-5579-2680

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