介護施設入居後の後悔に迫る調査結果
株式会社Speeeが運営する「ケアスル 介護」が、介護施設に入居した家族の声を基にした調査を実施しました。この調査は、2025年6月から2026年4月までに掲載された体験談1,565件を対象に、入居者やその家族が抱える後悔や改善要望に関する実態を分析したものです。
本調査では、一般的な口コミサイトでは表面化しにくい「入居者家族の本音」を浮き彫りにすることを目的としています。結果として、半数以上の家族が施設に満足している一方で、実に47.3%が何らかの不満や改善要望を抱えていることが判明しました。
調査結果の概要
調査に参加した入居者家族の52.7%が「特に後悔はない」と回答する中、約半数が具体的な不満の声を上げています。その後悔ポイントとして特に多く挙げられたのが、1位が「スタッフの人手不足・夜間ケアの頻度」(17.5%)、2位が「食事の内容・量・食形態への不満」(17.4%)で、両者は僅差で並んでいます。ここからは、今後の介護業界の改善に向けた課題が見えてきます。
後悔ポイントの詳細
- - 人手不足: 夜間のケアに関する不安が寄せられ、多くの家族が夜間でも迅速に対応できる体制を望んでいます。「ナースコールを押しても、なかなか来てくれないことがあります」といった声が多く、現場のスタッフの人数や業務量が入居者の安心感に直結していることが分かりました。
- - 食事に関する不満: 食事の質やメニューについても意見が分かれています。「メニューが柔らかすぎる」や「業者変更で質が落ちた」といった意見があり、食事の内容や量は日常の生活満足度に直結します。
次に多いのが、3位の「費用の不透明感」(12.9%)と4位の「面会制限」(12.7%)です。こちらは入居前には気づきにくい課題であり、入居後に初めて直面することが多い点が共通しています。
情報格差と社会的孤立の問題
後悔ポイントの5位から8位(外出・レク不足、情報共有不足、医療体制への不安、日常報告の不足)には、「情報格差」が根底にあるとされています。施設の実情が家族に伝わりにくく、結果的に入居者が社会的孤立を感じることが懸念されています。家族の側からも、「ささいなやり取りでも情報共有してほしい」との声が多く、日常的な様子報告の不足が入居者の不安につながるケースも見られました。
結論
今回の調査結果は、介護施設が抱える多くの課題を浮き彫りにしました。入居者とその家族のニーズや期待が適切に反映される形で、介護施設の環境やサービスが向上することが求められています。
調査概要:
調査名: 介護施設入居後の後悔・改善要望に関する体験談分析
調査対象: 1,484件の体験談
調査方法: 専任インタビュワーによる電話取材
調査期間: 2025年6月〜2026年4月
このような結果を受け、今後の介護業界の改善に向けた取り組みが期待されます。