三生医薬、食品開発展2025に出展
静岡県富士市に本社を置く三生医薬株式会社は、2025年10月に東京ビッグサイトで行われた「食品開発展2025」に出展し、OEMの新たなアプローチを紹介しました。特に注目されたのは、専任チーム制とサブスク型機能性表示届出支援サービスの導入です。この新しいモデルは、企画から製品化までの過程において、企業のニーズに合わせたトータルソリューションを提供します。
ブースへの訪問と反響
会場には、健康食品やサプリメント業界の関係者が多く集まり、三生医薬の提案した“共創型OEM支援モデル”に対し高い関心を寄せました。「最新トレンドが整理されていて参考になった」といった声や、「味づくりを一緒にできるOEMは心強い」といったポジティブな反応が相次ぎました。圧倒的な情報整理と実績の提示が、関心を引く要因となりました。
成長分野の紹介
出展された企画コーナーでは、三生医薬が特に注目する四つの成長市場—スポーツサポート、美容、基礎栄養素、整腸—についての最新データと事例が提示されました。これにより、「製品コンセプトをどこに置くか」や「どの層を狙うべきか」といった初期商品企画の課題にも耳を傾けました。
スポーツサポート市場
筋肉増強にとどまらず、高齢者や女性に向けたたんぱく質の摂取が需要を増しています。このトレンドに対応するために、特に飲みやすさや味の工夫が提案されました。具体的には、ターゲット層の嗜好に合わせた製剤が紹介されたことで、新たな顧客獲得のチャンスが生まれました。
美容市場
美容市場の巨大なニーズを捉え、手軽に続けられるサプリから高付加価値な商品まで、ニーズに応じた設計が強調されました。顧客の様々な期待に応える商品構成は、ブランド価値を高める重要な要素とされています。
基礎栄養・整腸市場
基礎的な栄養補助に関する提案では、サプリメントの形態に関して独自の技術を駆使した製剤が多く表現されました。特に味や食感を強化した新しい製品によって、消費者に新しい体験を提供することが可能です。
専任チーム制の導入
三生医薬が特に力を入れたのが、顧客のニーズに合わせて専任チームを編成し、開発の早さと意思決定をスムーズにする“専任チーム制”の導入です。この新しい体制に対し訪問者からは、「初期構想から並走して支援してくれるのは心強い」といった意見が寄せられ、今までのOEMとの違いを明確にアピールしました。
フォーミュレーション・ビュッフェでの体験
ブースの中央には「フォーミュレーション・ビュッフェ・コーナー」が設けられ、三生医薬の製剤技術と風味設計が体験できる展示が行われました。参加者は、発泡錠や新感覚のカプセルに直接触れ、自社の製品に対する理解を深める機会を得ました。
開発担当者の滝口は、「飲みやすさだけでなく、続けやすさが求められる現在、体験価値の向上が重要だ」と強調しました。試作プロセスに関しても、即座に味を決定できるメリットが多くの来場者から評価を得ました。
新たなサービスモデルの提案
サポートコーナーでは、機能性表示食品の制度に関するサポートを行うサブスク型の届出支援サービスが紹介されました。これにより、顧客は手間を減らしつつ、安定したサポートが受けられることが保証されています。実績に基づく対応力は、来場者にも好評でした。
展示会の総括
展示会を振り返って、三生医薬の執行役員である杉浦氏は、「カフェのような環境で新たな発想を得ること」が重要であることを強調しました。この場を借りて、同社のOEM支援が今後も進化していくことを約束しました。
三生医薬は、ただ製造するのではなく、顧客と共に市場を創り出す姿勢を堅持し、業界の新常識を築いていく意欲を示しています。