自動運転EVバスが走る街、甲子園エリア
2025年10月1日から2026年2月中旬にかけて、西宮市の甲子園エリアで自動運転EVバスの実証実験が行われます。このプロジェクトは、西宮市と阪神電気鉄道株式会社によって推進され、国土交通省からの補助金を活用しています。その目的は、地域の交通インフラの向上と持続可能なモビリティの実現に向けた取り組みです。
実証実験の背景と目的
地域のバス運転士の不足が問題視される中、西宮市は「暮らしやすいまち」を目指し、阪神電気鉄道は「魅力あふれる沿線の実現」に向けています。自動運転技術を活用することで、利便性が高い、住みたい街としての形成を目指しています。この実証実験は、次世代モビリティの実用化を進めるために、近距離輸送サービスのニーズを把握し、課題を解決していくことが狙いです。
実施内容
本実証実験は約90日間実施され、その間、平日を中心に自動運転EVバス「Minibus 2.0」が運行されます。一般の方が乗車できるのは10月8日以降となりますが、初日の10月1日から7日までは試験走行が行われます。走行路線は全長約5.4kmで、最高走行速度は時速35km。システムは自動運転レベル2で、安全に運行がなされます。乗車料金は無料で、事前予約も可能となっています。
路線名称とロゴ
実証実験の一環として、新たな路線名称とロゴマークが策定され、地域の皆に親しまれる未来志向のサービスを提供していくことが期待されています。これにより、地域住民や観光客に次世代モビリティが身近に感じられるような取り組みが行われます。
実施体制と関係者
本実証実験は、西宮市と阪神電気鉄道株式会社を中心に、さまざまな企業や団体が連携して進行します。NTT西日本、関西電力送配電、大手商業施設との協力も見られ、地域全体でのモビリティ向上に取り組む姿勢が強調されています。
注意事項
実証実験実施中は、道路の混雑や天候の影響などで運行時刻が変更される可能性があります。また、安全のため、乗客は座席に着席することが求められます。未就学児の利用には親の同伴が必要で、介助の必要な方の乗車はできない点も注意が必要です。
この自動運転EVバスの実証実験は、次世代の交通手段として、地域の魅力向上に寄与することが期待されています。技術の進化がもたらす新たなライフスタイルに、多くの人々が触れる機会となることでしょう。