写真が子どもたちの心に与える影響とは
千株式会社が提供する保育テックサービス「はいチーズ!」は、8月22日を「はいチーズ!の日」と定め、写真が子どもの自己肯定感に与える影響についての調査結果を発表しました。
「はいチーズ!の日」とは、子どもの今を残す大切さを広めるために2016年に設立された記念日です。これは、写真の持つ価値を考える機会として、様々な取り組みを行っています。基調として、近年の日本において、子どもの自己肯定感の低さが問題視されています。こども家庭庁の研究では、自分自身に満足を感じている子どもが少ないことが明らかになっており、この数値は世界的に見ても低い位置にあります。
自己肯定感と写真の関連性
こうした自己肯定感の不足は、不登校やいじめ、将来への漠然とした不安など、子どもに深刻な影響を及ぼすことが多いと言われています。これを解消する手段として、写真が持つ「認められた経験」を可視化する力が注目されています。「はいチーズ!」では、子どもたちの成長を記録するために、過去に7億枚以上の写真を撮影してきました。これにより、写真は単なる記録だけではなく、人と人を繋ぐ重要なツールであると信じています。
調査結果の概要
このたび行った保護者への調査には、全国の保育園や幼稚園、小学校に通う子どもを持つ1,225名が参加しています。その結果、84.5%の保護者が子どもの写真を「すぐに見られる場所」に保管していると回答しました。しかし、親子での写真の共有頻度は低く、親が楽しむことが多いことがわかりました。特に、保護者自身が週1回以上写真を見返すのに対し、親子で共有するのは40.2%と少ないことが判明しました。
また、子どもの自己肯定感について不安を感じる保護者は28.7%であった一方、59.1%は写真を通じて「子どもが自分に自信を持つ」と感じており、良い変化を実感したとのことです。これによって、写真が持つ力が見えてきます。
ほめ写プロジェクトの提唱
教育評論家の親野智可等氏が提唱する「ほめ写プロジェクト」では、子どもの写真を日常的に飾り、褒めることで自己肯定感を向上させる効果があるとされています。実際に「ほめ写」を3週間実施した際、ポジティブな脳活動の変化が確認されました。これは、子どもが頑張った瞬間や家族との大切な思い出を描いた写真が、子どもの存在を認知し、自己肯定感を築く助けになるためです。
親野氏は「無条件にほめることで、子どもは親からの愛情を実感し、自分の存在を肯定することができる」という見解を示しています。これにより、他者への思いやりや前向きに頑張る力が自然と生まれてくると述べられています。
保護者の体験
東京都在住のI様は、「はいチーズ!」で購入した写真を部屋に飾り、子どもと一緒に楽しんでいます。「子どもの写真を毎日目にすることで、自然な会話が生まれる。成長や思い出を振り返る場があり、子どもも誇らしそうにしている」と語ります。
写真があることで、今までの想い出が色濃くなり、家族の絆を強める効果があると感じる保護者が多数存在します。
まとめ
8月22日「はいチーズ!の日」は、子どもの自己肯定感を育む大切な機会です。写真を通じて親子の会話が生まれ、子どもたちの未来をより豊かで幸せにする力となることを願っています。この取り組みが広がることに期待が寄せられています。