プラウドシティ日吉で始動する農産物共同配送プロジェクト
2024年11月、神奈川県横浜市のプラウドシティ日吉において、農林水産省の補助事業を活用した「スマートシティ型農産物共同配送実証プロジェクト」が始まります。このプロジェクトは、食材の配送コストを削減し、地域における農産物の流通をスムーズにすることを目的としています。
プロジェクトの背景
日本の物流業界は、2024年に迫る「物流2024年問題」が大きな課題となっています。過剰な労働時間への規制などが加わることで、今後の物流が変革を迫られることは明らかです。そのため、多くの企業や団体が協力し、この問題の解決に向けた取り組みを模索しています。プラウドシティ日吉のエリアマネジメント団体であるACTO日吉もそのひとつです。
ここで提案されるのが「スマートシティ型農産物共同配送プロジェクト」です。大治、アールイー、ACTO日吉などが中心となり、全国の食材を効率的に配達する仕組みを整えることにより、農産物の流通の可能性を広げることを目指しています。
実験の内容と方法
このプロジェクトは、主に以下の2つのパターンで実証実験を行います。
- - パターン①: 居住者の部屋まで配送すると同時にマルシェを開催し、輸送の効率化を図る
- - パターン②: マンション内の特定の場所での受け取りを実施
実験は2024年11月から2025年1月にかけて数回行う予定で、事前予約による流通管理手法を取り入れ、食品ロスの軽減を目指します。これにより、消費者が農産物を手に入れやすくなり、同時に余剰在庫のリスクを減少させる狙いがあります。
地域社会との連携
このプロジェクトは、プラウドシティ日吉内の地域貢献施設を利用し、共同受取場所としてのマルシェを開催することで、市民とのつながりを強めることを目指しています。地域の特性を生かした新たなる農産物調達の手法を模索する中で、地域コミュニティの活性化にも寄与することが期待されています。また、これらの活動を通じて、農産物の流通業界に新しい風を吹き込むことができるでしょう。
今後の展望
プロジェクトは2024年6月から始動し、地域との連携を深め、持続可能な物流の確立を目指します。各地への展開も視野に入れつつ、モデルケースとしての役割を果たすことが期待されています。特設サイトでは、具体的な取組みや開催スケジュールが詳細に案内されていますので、ぜひ一度チェックしてみてください。
このような取り組みを通じて、物流の現状を打破し、より良い社会の実現に向けた一歩が踏み出されることを期待しましょう。
特設サイトはこちら