滋賀県の食品製造企業がM&Aを実施し新たな人生の幕開けへ

滋賀県の食品製造会社がM&Aを実施し新たな人生の幕開けへ

滋賀県野洲市に本社を構える食品製造企業、株式会社セブンズが、大阪の食品メーカーであるマリンフード株式会社とのM&Aを実現させた。この成約により、セブンズの創業者である原田裕次郎氏は、家族との時間を重視し、次の人生のステージを見つめ直すことを決意した。

セブンズとマリンフードの出会い

冷凍クレープの独自技術で知られるセブンズは、急速な成長を遂げてきた。原田氏は40歳を迎える頃、コロナ禍を経て人生を再評価し、家族との時間を最重要視するようになった。彼はこの思いから、M&Aを通じて会社を譲渡する選択をした。

M&Aキャピタルパートナーズ株式会社のアドバイザーによると、原田氏は、セブンズの技術力と市場に対する理解が高いマリンフード株式会社との出会いに期待を寄せていた。マリンフードは営業やマーケティングに強みを持っており、両社の協力によって販路拡大が見込まれることが成約の決め手となった。

アーリーリタイアへの道

原田氏は、M&Aを経て「新しい人生のチャレンジについて考えるための時間を確保できた」と語る。アーリーリタイアを前にした彼のこの姿勢が、今後の人生においても新たな挑戦を促す原動力となるだろう。セブンズは、原田氏が創り上げた新たな価値を一層強化し、持続可能な成長を続けるために、マリンフードとのチームワークを重視していく。

マリンフード株式会社とのシナジー

マリンフードは、チーズやマーガリン、バターなどの製造販売を手掛ける企業であり、M&Aによって取扱い商品が増加することを期待している。原田氏のビジョンとマリンフードのマーケティング力が組み合わさることで、さらなる成長が期待されている。

専門家の声

M&Aキャピタルパートナーズの企業情報部の主任、佐倉省吾氏は、「今回のM&Aは、両社にとって良いシナジーを生むことでしょう。原田氏の経験とマリンフードのノウハウが組み合わされば、さらなる市場拡大が可能だ」とコメントしている。さらに、同じくアドバイザーの高橋祐基氏は、事業承継型M&Aの重要性を強調し、「早期に次のステップへ進むことで、企業が持つ潜在能力を最大限に引き出すことが期待されます」と述べている。

まとめ

このM&Aは、滋賀と大阪の食品業界に新たな風を吹き込む契機となるだろう。セブンズの原田氏は、M&Aを通じて自身の人生をアップデートし、マリンフードとの協力を通じて会社もさらなる成長を遂げることが期待される。今後の本業の発展と共に、地域経済にも良い影響を与えることになるだろう。企業の成長と共に、原田氏の新しい人生のチャレンジがどのように展開されるのか、今後の動向に注目したい。