脱脂粉乳の未来を切り開く新たな油脂「Re:Butter」登場
日本の製菓・製パン業界に新たな希望をもたらす次世代機能油脂「Re:Butter」。この製品は、2026年7月から販売を開始し、国内で増加する脱脂粉乳の余剰問題を解決することを目指しています。従来のバターの代替品としてだけでなく、品質面でも優れた特性を備えた新しい選択肢として登場。
脱脂粉乳の在庫問題と「Re:Butter」の誕生
現在、日本では牛乳生産の構造的問題が顕在化しています。バター1kgを製造するには約23kgの生乳が必要で、その結果生まれる脱脂粉乳は年々在庫が増加しており、2026年度には8万3300トンに達する見込みです。この問題に対処するため、Re Design株式会社が開発した「Re:Butter」は、脱脂粉乳をアップサイクルして、機能性を維持したままコストを削減した新しい油脂です。
「Re:Butter」は、Jミルクや農林水産省による公的実証を経て、天然バターと同等の物性を保持しつつ、調達コストを20~30%削減可能です。この特性により、業界内のサプライチェーンが強化され、効率的なリソース利用が期待されます。
特徴的な成分と高いサステナビリティ
この新油脂は、製パンや製菓業界に最適化された成分設計を施されています。その結果、従来のバターと比べて約18%のカロリーカットが実現されました。また、脂質は約26%削減され、逆にタンパク質は約6倍に増加しています。
さらに、「Re:Butter」はトランス脂肪酸ゼロの表示が可能で、添加物を含まない安全性も兼ね備えています。これは、消費者の健康志向を満たす重要なポイントと言えるでしょう。業務用としても使いやすい特性から、既存の製造工程にスムーズに組み込むことができるという利点もあります。
アップサイクルの視点から見た業界の未来
「Re:Butter」はただの代替油脂ではありません。製品の消費が進むことで、余剰脱脂粉乳の在庫問題を緩和する仕組みとなっています。これは、需要側からの構造的な解決策を提供するもので、日本の酪農サプライチェーンを持続的に支援することができるといえるでしょう。
Re Design株式会社は、この「Re:Butter」の発売を皮切りに、製菓・製パン業界との共創を進め、さらなる機会を討議させる「Circular Design」という理念を掲げています。この計画により、脱脂粉乳以外の乳原料や副産物の活用が期待されており、より持続可能な「食の循環」を実現することを目指しています。
今後の展望
「Re:Butter」は、2026年7月から全国の製菓・製パン業者、及びホテル・レストラン向けに販売される予定です。詳細やサンプルの請求は、Re Designの公式サイトを通じて申し込むことができます。日本の酪農業界を支えるための一歩として、ぜひ「Re:Butter」をご検討ください。
会社概要
Re Design株式会社は次世代機能性油脂の開発を行う企業で、大阪市中央区に本社を構えています。新たな製品を通じて、社会課題の解決と持続可能な開発を目指し、未来への挑戦を続けていきます。
公式サイト:
Re Design株式会社