2025年度第3四半期決算発表
当社は、2025年12月期の第3四半期決算を発表しました。先行きに期待が持てる内容となっており、業績の改善や成長戦略の進捗について詳しく見ていきましょう。
1. 業績ハイライト
2025年12月期第3四半期の業績は次の通りです。
- - 売上高:434億円(前年同期比で減収44億円)
- - 営業利益:42億円(前年同期比で減益29億円)
- - 経常利益:31億円(前年同期比で減益35億円)
- - 当期純利益:27億円(前年同期比で減益20億円)
第3四半期は減収減益となりましたが、仕入れの加速により、期初の予想を上回るペースで進捗しています。また、貸借対照表においては販売用不動産残高が887億円に達し、過去最高水準に成長しています。
2. 仕入の進捗
第3四半期累計の仕入れは867億円となり、前年同期比で415億円増加しました。社名変更を機に進めている3つの成長戦略、「テナント業種の多様化」「事業エリアの拡大」「土地のセール&リースバック提案」による成果に加え、企業の不動産売却やCRE戦略の見直しなど、社会変化が追い風となっています。
これにより、仕入目標700億円を大きく上回り、今期では1,000億円以上の仕入れを見込んでいます。
3. 業績予想の上方修正
仕入れの加速に伴い、連結業績の達成確度が高まったため、売上高を760億円(期初予想比+60億円)に修正しました。営業利益87億円(同▲8億円)、経常利益70億円(同▲10億円)、当期純利益71億円(同+10億円)の予想に改訂しています。特に、当期純利益は過去最高益を更新し、中期経営計画で掲げる70億円への前倒し達成が見込まれています。
4. 配当予想の修正
連結業績予想の上方修正を反映し、1株当たりの年間配当金を期初予想から10円増加し、110円とすることを決定しました。創業25周年を記念した特別配当を含め、継続的な利益成長と増配を目指していく意向です。
5. 地主リートの増資について
底地特化型私募リート「地主リート」は、2026年1月に第10次増資を行う予定です。これにより、資産規模は2,911億円に拡大する見込みです。機関投資家からの申し込みもあり、募集総額を上回る需要を得ることができました。中期目標である資産規模3,000億円の達成は確実視されており、さらなる成長を目指す方針です。
6. 地主ファンドの組成について
仕入れの進捗に対応するため、底地の中長期運用を行う「地主ファンド」の組成について三菱HCキャピタルリアルティ株式会社と基本協定書を締結しました。「地主ファンド」は組成後2年間で1,000億円の資産規模を目指します。取得案件には地主リートに優先交渉権が付与されるため、双方の成長に寄与することとなります。
おわりに
今期の決算は、当社の成長戦略が着実に進展している結果とも言えます。上方修正された業績予想や増配の決定は、投資家にとっても明るい材料となるでしょう。今後も持続的な利益成長を目指し、更なる仕入れの拡大を図る方針です。