干支の巨大地上絵制作がスタート
国営ひたち海浜公園では、冬の風物詩として知られる「干支の巨大地上絵」の制作が11月25日より始まりました。今年のテーマは2026年の干支である“馬”。公園内の「大観覧車前」を舞台に、巨大な馬の姿が地上に描かれています。現在は、大まかな輪郭を薪で配置した段階であり、12月13日の完成に向けて、コキアや松ぼっくりを使用した細部が進められています。
今年の巨大地上絵の特徴
この干支の巨大地上絵は、2008年度から制作が始まり、今年で17作目となります。大きさは縦23メートル、横34メートルと、目にも留まる壮大な作品です。この作品の特徴は、自然素材を活用して力強く生き生きとした馬の姿を表現することにあります。
仕様する素材は、コキア約600本と、約7500個の松ぼっくり。輪郭には薪を使い、馬のたてがみやしっぽにはコキアが配置されます。これらの素朴で自然な素材が、この地上絵に迫力を与えています。
2026年の一文字「躍」
また、干支の巨大地上絵には制作過程に込められた想いを象徴する一文字も添えられています。2026年の一文字は「躍」。馬は力強く走る姿から「前進」「飛躍」といった意味を持ち、この一年が「未来へまっすぐ駆け抜ける」ことを願う意味が込められています。
制作の流れ
この地上絵の制作は数ヶ月前から計画が進められています。素材となるコキアは11月上旬に抜かれ、乾燥されて使用されます。そして、デザイン案が作成され、下絵を設計した後に、実際に地面に描かれる準備が行われます。材料が地上に配置される様子はまさに芸術作品の誕生を目の当たりにする感動です。
作業が進む中、担当スタッフが手作業で丁寧に仕上げていきます。おおよそ3週間の期間をかけて、細部にまで注意を払い、観客が楽しめる完成度を追求します。
参加型イベントも企画
制作過程の中で、地域の方々や訪れる観光客が参加できる制作体験イベントも行われます。12月6日には、「干支の巨大地上絵」制作体験を開催。昨年は多くの参加者が楽しみ、コキアや松ぼっくりを使って協力して地上絵を作り上げる体験が提供されました。
名所としての魅力
国営ひたち海浜公園は、ただの花の名所ではなく、アトラクションも多彩です。大観覧車やジェットコースター、林間アスレチック広場など、遊び方も多様です。四季折々の花々が彩るこの公園は、訪れる度に新しい発見を約束してくれます。
まとめ
巨大地上絵の制作は、地域の魅力を引き出し、訪れる人々に感動や参加の機会を提供する素晴らしい取り組みです。2026年の干支にちなみ、ここで制作される作品をぜひとも現地で体感しに訪れてはいかがでしょうか。