公立高校の挑戦
2021-05-25 07:00:01

VEXロボティクス世界大会に神奈川県の公立高校初出場!

近年、ロボティクス教育の重要性が高まっていますが、その中でVEXロボティクスは特に注目されています。日本国内では、主にインターナショナルスクールが先行してこのプログラムを導入していましたが、2021年シーズンには神奈川県立川崎工科高等学校が公立高校初のVEXロボティクス世界大会出場を果たしました。

VEXロボティクスの世界大会とは?


VEXロボティクスは、2021年5月17日から5月29日にかけて開催される世界最大級のロボット競技大会で、リモート形式で行われます。この大会は4つのカテゴリーに分かれており、特に中高生を対象にしたVEXロボティクス・コンペティション(VRC)が注目されています。

過去に、VEXロボティクス世界大会はアメリカのケンタッキー州で開催され、多くの国から参加チームが集まる国際的なイベントでしたが、コロナウイルスの影響で2020年は中止となり、今年はリモート開催が決定されました。大会には30カ国から821チームが参加し、8,600人以上のこどもたちがオンラインで競い合います。

公立高校の挑戦


川崎工科高校のチームは、国内リーグを勝ち抜き、公立高校として初めてこの大会に参戦しました。この挑戦はチームメンバーにとって大きな意味を持ちます。彼らは188チーム中93位という好成績を収め、さらに自信を深めることができました。

今年3月に卒業したチームリーダーのIさんは、入学当初はブロック式プログラミングしかできなかったものの、今ではC++を使用したプログラミングが可能になり、カメラやセンサーを活用してロボットの動きを制御できるまで成長しました。顧問の尾花先生は、彼の成長を見守りながら、彼の自信に満ちた姿を誇りに思っています。

このように、VEXロボティクスは生徒たちに新たな挑戦の場を提供し、技術力を高める手助けをしています。神奈川県内でもこの教育プログラムの普及を進めることで、今後さらに多くの高校がこの大会に参戦することが期待されています。

リモート参加の新たな形


今年の世界大会は、すべてがリモートで行われるプラットフォームを利用した新たな形式です。通常の大会では、同じ場所に集まりアライアンスを組みますが、リモート開催ではそれができないため、各チームが自分のフィールドから参加します。車検やインタビューもインターネットを通じて行われるため、テクノロジーを駆使した新しい形の大会となっています。

今後への期待


今後もコンピューターサイエンスが盛んになり、VEXロボティクスの参加チームが増えることが期待されています。特に川崎工科高校のような公立高校が活動することで、国内の教育環境がさらに発展し、未来のエンジニアや科学者が育つことを望みます。

神奈川県立川崎工科高等学校の挑戦は、単なる競技参加にとどまらず、次世代を担う若者たちが技術に触れ、成長していくための貴重な経験を提供しています。彼らの努力が、将来の日本の科学技術の発展に大きく寄与することを期待しましょう。

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