系統用蓄電所事業の初年度黒字化と未来への期待
ポート株式会社の系統用蓄電所事業について
ポート株式会社は、新たに系統用蓄電所事業への参入を目指し、現在その検証に取り組んでいます。2026年3月期の業績に対して、初年度から黒字転換する見通しを確保したことを発表しました。この取り組みは、卸電力市場に加え、需給調整市場での取引を始めたことで、期待されている収益性が高まっています。
事業の進捗
同社では、前期にあたる2025年3月期に3ヵ所の蓄電所開発を進めており、これらの施設が2025年中に順次稼働を開始する予定です。具体的には、群馬県に位置する以下の3つの蓄電所がその主な施設となります。
1. 群馬太田蓄電所
- 所在地: 群馬県太田市世良田町
- 稼働開始日: 2025年6月18日
- 蓄電池出力: 約2MW
- 蓄電池容量: 約8MWh
2. 群馬伊勢崎第一蓄電所
- 所在地: 群馬県伊勢崎市北千木町
- 稼働開始日: 2025年6月10日
- 蓄電池出力: 約2MW
- 蓄電池容量: 約8MWh
3. 群馬伊勢崎第二蓄電所
- 所在地: 群馬県伊勢崎市北千木町
- 稼働開始日: 2025年10月16日
- 蓄電池出力: 約2MW
- 蓄電池容量: 約8MWh
これらのプロジェクトの総投資額は、約10億円に達する見込みです。初年度からの黒字化という期待は、この高い収益性が影響しています。
今後の見通し
系統用蓄電所事業は、初年度については保守的な想定からスタートしてきましたが、実際の検証が進む中で、予想以上のスピードで黒字転換が見込まれるようになりました。特に、需給調整市場での取引も成功裏に進んでおり、これが黒字化に貢献する要因とされています。
さらに今後は、系統用蓄電所事業への本格参入を2026年3月期中に決定する予定です。この決断を経て、同社は新たな成長の柱として、この事業を位置付ける方針です。また、2027年3月期中には新たに約10ヵ所の蓄電所への追加投資計画も掲げています。
結語
ポート株式会社の系統用蓄電所事業は、その初年度から黒字化する見通しを示しており、今後の発展に対する期待が高まっています。収益性が改善されたことで、持続可能なエネルギー運営が実現することが期待されており、今後の進捗に注目が集まります。今後も定期的に進捗情報が発信される予定とのことなので、業界からの視線も熱いです。
会社情報
- 会社名
-
ポート株式会社
- 住所
- 東京都新宿区北新宿2-21-1新宿フロントタワー5階
- 電話番号
-
03-5937-6731