大分県と三和酒類が手を組み新しいワイン文化を創造
大分県宇佐市に本社を置く三和酒類株式会社が、大分県農林水産研究指導センターとの協力のもと、新しい醸造用ブドウ品種6種類が品種登録されたことが発表されました。この6品種は、それぞれ「クリィーノ」、「ニヨンティーミ」、「エラシーノ」、「カミノワール」、「アティーノ」、「ネオノワール」と名付けられており、2026年5月18日付で農林水産省に正式に登録されました。
この試みは、2011年から始まった共同育種の成果であり、15年という長い歳月を経て実を結んだ形となります。大分県においてブドウ品種が登録されるのは初めてのことです。
地元の文化を反映した品種名
興味深いことに、今回登録された6品種は全て赤ワイン用の黒ブドウで、地元の土地の特徴を反映したテロワールが強く意識されています。特に、母方もしくは父方の親品種に大分県宇佐市で採取されたエビヅルが用いられており、これは地域の特性を強調する大切な要素となっています。また、ネーミングには大分の方言やエビヅルの採取地に由来した要素が見られ、大分への愛情が込められています。
今後の展望と地域への貢献
品種登録を受けて、8月17日には大分県知事を訪問し、今回の成果を報告しました。今後は、これら6品種の栽培適性や醸造適性についての研究と評価を続け、それぞれのブドウが持つ特性を最大限に引き出したワイン造りに取り組む予定です。
将来的には、これらの品種名を冠したワインの販売を開始するほか、苗木の供給などを通じて地域の農業振興にも寄与していく考えです。新たな日本のワイン文化の創造を目指し、大分県の農業と経済の発展に貢献すると共に、地元住民の誇りを育むことにも力を入れていくでしょう。
3つの新しい品種は、大分県の自然環境と文化を象徴し地元生産者が中心となる「地場産ワイン」の普及を促進することで、地域の認知度向上へもつながっていくと期待されます。これからの活動にも大いに注目していきましょう。