木工作家嘉手納重広の個展「Carpenter's WorkShop」銀座で開催

木工作家嘉手納重広の個展「Carpenter's WorkShop」

2024年11月9日から11月24日の期間中、銀座のCIBONE CASEで木工作家、嘉手納重広の個展「Carpenter's WorkShop」が開催されます。この展示は、嘉手納がCIBONE CASEで行う7回目の個展となり、彼の木工造形の進化を振り返る良い機会となります。

今展では、手作りの木工品に加え、自らの個性を表現した多様な作品が登場する予定です。特に注目すべきは、彼の作品に見られる手仕事と自然科学を融合したスタイルです。嘉手納の作品には、木工技術による美しいフォルムと、マグネットの力を利用した独特の構造が共存しています。この二つの異なる要素が生み出す、時に不思議で、時に美しい作品群は、見る者に深い感動を与えてくれることでしょう。

展示の中には、オブジェ、フラワーベース、キーリングなど、大小約50点以上の作品が並ぶ予定です。これらの作品を通じて、嘉手納の創作過程や進化を目の当たりにすることができるのは貴重な体験です。

彼は初めての展示以降、徐々に自身のアイデンティティを確立し、自然科学という新たな要素を自身の木工造形に取り入れることで、さらなる成長を遂げています。その様子は、彼が生まれた時に手を引いてくれた存在がやがて手を離れ、他者との葛藤を乗り越えながら新たな境地に至ったことを象徴しているかのようです。2021年に付けられた個展タイトル「mother」には、彼の作品に見られる寛容さや余白の感覚が込められています。

嘉手納の作品を鑑賞することで、観衆は単なる美しさだけでなく、人間としての成長や思索の深みを感じることができるでしょう。これらの作品には、彼自身の心情や哲学が反映されており、観る人々にとって感慨深い体験となること必至です。

また、今回の個展では、作家が会場に在廊する日も設けられています。3月20日（木祝）には嘉手納と直接対話を楽しむ貴重なチャンスがありますので、ファンやアート愛好家にとって重要なイベントとなるでしょう。

どの作品にも、嘉手納の手と脳が織りなす力強い想いが込められています。日常的な素材から生まれる彼の木工作品は、私たちに新たな視点を提供し、インスピレーションを与えてくれます。ぜひ、彼の作品を直接見て、感じてみてください。